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悪性腫瘍における臨床データ・染色体所見登録システム確立と腫瘍特異的核型異常の探索

研究課題

研究課題/領域番号 60010055
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

鎌田 七男  広島大学, 原爆放医研, 助教授 (00034629)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1985年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
キーワード急性白血病 / 悪性リンパ腫 / 成人T細胞白血病 / 染色体異常 / データベース
研究概要

本班の目的は白血病・悪性リンパ腫・各種癌症例について染色体解析を行い、その核型と臨床像をデータベースに登録し、新しい特異的核型異常の発見に努めると共に核型異常と臨床病型との相関を求めることにある。全国各地の各班員より計462例(急性白血病270例、慢性骨髄性白血病82例、その他の白血病4例、悪性リンパ腫57例、成人T細胞性白血病49例)の症例申請があり、核型リビューにより380例が登録された。新しい核型異常としては急性骨髄性白血病における7;11転座t(7;11)(p15;p11)でこれまでに4例が登録された。また、急性前骨髄性白血病では15;17転座に付隨する異常としてi(17q-)が3例にみられた。これら核型を示す症例の臨床像の特徴については検討中である。
成人T細胞性白血病の染色体分析は、本邦だけでなく全世界のレベルでその成果がまたれたため、班員全員一致して努力した。その結果ATLでは悪性リンパ腫同様平均4.6個の切断点をもつ複雑な核型をもち、+3や-×などにより数的変化を持つことが多く、また、切断点では14q32,6q21,6q15,14q11などに有意に多いことがわかった。それぞれのバンド部には免疫グロブリンH鎖遺伝子およびH-AKT-1遺伝子、myb、T細胞リセプターのα鎖遺伝子などが局在しており、これら遺伝子との関連の追求が今後の問題として残された。
ATLにおける核型変化と臨床像(病型、白血球数、生存期間等)との関連も検討中である。悪性リンパ腫の染色体異常率はT細胞型およびB細胞型で90%前後あるのに対し、ホジキン型では非常に低率であることがわかった。また、T細胞型では#3,#8,#13,B細胞型では#3に転座、欠失、重複などの異常が多くみられた。病理組織型や細胞表面マーカーなどとの相関について検討中である。データベースとその利用プログラムについて米国研究者との共同研究も行った。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Acta Haematol.Jpn.48-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.173-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Int.J.Cancer. 36-6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Genet.Cytogenet.17-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Genet.Cytogenet.19-4. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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