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アルキル化剤によるがん原性DNA変異の生起とその抑制機構

研究課題

研究課題/領域番号 60010056
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

関口 睦夫  九州大学, 理, 教授 (00037342)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1985年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
キーワードアルキル化剤 / DNA修復酵素 / DNA変異 / 遺伝子クローニング / がん細胞 / 色素性乾皮症
研究概要

1.アルキル化剤によってできたDNAの傷を修復する酵素系は大腸菌から哺乳動物の細胞にわたって普遍的に存在するが、それらの酵素のうちあるものは細胞を低濃度のアルキル化剤で処理することによって誘導されることが知られている。この機構を明らかにするため、それに関する遺伝子adaとalKAを大腸菌からクローニングして解析した。その結果adaは0-6-メチルグアニンDNAメチルトランスフェラーゼの構造遺伝子であるとともに、ada遺伝子自体およびalKA遺伝子の調節遺伝子であることが明らかになった。アルキル化剤で処理した時と正常時の細胞内でつくられるRNAを解析した結果、両遺伝子の発現は転写レベルで調節されていることがわかった。
2.正常のヒトの細胞は上記メチルトランスフェラーゼ活性をもっているが、がん細胞の中にはその活性が著しく減少しているものが存在する。そのような細胞はアルキル化剤に対しても高い感受性を示す。そこで大腸菌からクローニングしたada遺伝子を哺乳動物細胞の発現ベクターpSV2neoに挿入し、それをMe【r^-】細胞(メチルトランスフェラーゼ欠損株)に導入したところ、その細胞の中に多量の大腸菌のメチルトランスフェラーゼがつくられ、細胞はMe【r^+】の表現型を示すことがわかった。
3.ヒトの高発がん性遺伝病である色素性乾皮症の患者由来の細胞XP20S株にマウスのDNAを移入し、紫外線感受性が正常株に近づいた形質転換株を分離した。それからとったDNAをXP20S株に移入し、さらに二次形質転換株を分離することができた。この細胞内には特定のマウスDNAが存在するので、それを利用して遺伝子のクローニングをする途がひらけた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mol.Gen.Genetics. 198-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nucleic Acids Res.13-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.146-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Biol.Cnem.260-12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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