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腫瘍増殖部位よりみた抗がん剤の選択毒性の向上

研究課題

研究課題/領域番号 60010080
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

塚越 茂  (財)癌研究会, その他, 研究員 (60085644)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1985年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
キーワードがん化学療法 / 選択毒性 / 塞栓療法 / 抗がん剤効果増強 / がん転移モデル
研究概要

がん化学療法の効果は用いる抗がん剤の腫瘍増殖部位への選択的作用が充分であることがその向上につながる。そのために腫瘍の増殖部位を考慮して、そこへ選択的に抗がん剤を到達させて効果を増強させる研究を進めてきた。そのためには以下のような主題に沿った研究を進めている。1)抗がん剤の剤型を考え又投与法を工夫して効果の向上をはかること:抗がん剤のマイクロカプセル封入をポリ乳酸によって行う研究を進めてきたが、ポリ乳酸を用いる研究はin vitroでは除放性が証明されたのでin vivoへの応用を検討している。又、白金化合物CDDPのカプセル封入に成功し、臨床例で腎毒性の軽減はわかった。又前立腺がんに有効例もみられ、マイトマイシンカプセル封入剤との併用を考えている。又バルンカテーテルによる血流遮断下抗がん剤動注法は臨床効果向上のための【^(133)Xe】による局所薬剤濃度を予め確立し進行がん治療に応用してきた。肝、膀胱、子宮がんに有効例がみられ、更に効果向上の条件を検討中である。2)抗がん剤の腫瘍選択的到達性をはかること:実験的にモノクロナル抗体SC438をつくり、これとブレオマイシン結合体がアクラシノマイシン耐性細胞に有効であった。この選択的毒性について検討している。又αトコフェロール水溶性誘導体がアドリアマイシンの毒性を軽減し、DNA合成は抑えなかったのでその効果向上の条件を更に検討していく。又レチノール系化合物やイソプレノイドと抗がん剤併用による効果増強が判明したので薬剤耐性克服を含め効果増強法を更に追求していく。3)腫瘍の転移巣での増殖を効果的に抑制すること:ラット線維肉腫の高及び低リンパ節転移系をつくり、抗がん剤感受性は同一だがクロンの間に免疫感受性差が見られた。リンパ節転移の効果的抑制法について更に検討を進める。腹膣内移植による脳腫瘍モデルに対する有効な薬剤がいくつか見いだされたので、今後薬剤併用による効果を更に検討していく。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] JAP J CANCER RES. 76. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] EXP CELL RES. 158. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] NIPPON ACTA RADIOL. 45-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] REDICO. 16-10. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] CANCER RES. 14. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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