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癌薬物療法におけるエフェクター・サプレッサーバランスのバイオダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 60010093
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

新田 和男  国立がんセンター, その他, その他 (00072851)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
1985年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
キーワードT-zone組織球 / 抗原提示細胞 / エフェクター誘導 / エフェクター誘導因子 / サプレッサー誘導 / サプレッサー抑制 / 抗がん剤 / 補体
研究概要

1.研究目的:がん薬物療法においては化学療法を第一義的に考えるべきであるが、宿主の低抗力増強をはかることもそれに劣らず重要である。この観点から、がんの経過に伴う免疫エフェクター(Ef)やサプレッサー(Sup)の動態と予後との関係、Ef,Supの機能発現の機序、Ef誘導の促進法、Supの抑制法、補体系の関与などを研明する。
2.研究成果:患者のがん局所の浸潤単核球を単クロン抗体を用いて同定した。肺がんではstage【II】の40例で、T-zone組織球の浸潤の強いもの程患者の予後が良かったが、stage【III】ではそのような相関はなかった。上咽頭がん49例でも同様な相関がみられた。抗原提示細胞とTリンパ球との細胞間相互作用に関して、抗原提示細胞上のがん抗原がI-A抗原と共にT細胞に認識されればヘルパーT細胞(Th)やEfが誘導され、I-J抗原と共に認識されればSupが誘導されることを抗I-A抗体、抗I-J抗血清を用いてin vivoで実証した。Ef誘導には、抗原腫瘍細胞が標的腫瘍細胞と同じ表面抗原のほかに、Thによって特異的に認識される抗原が必要であることをワクチニアウイルス免疫マウスのThによる実験で明らかにした。担がんの時間的経過に従って、がん局所、局所リンパ節、脾における各種のリンホカイン産生のパターンを明らかにし、リンホカインの1種、エフェクター誘導因子を物質として精製し、更にハイブリドーマ法で大量生産の道を拓いた。Con Aで脾に誘導したSupはasialo G【M_1】及びピーナツレクチン陽性で低泳動域に検出され、5FU投与により抑制された。シクロホスファミド、ブレオマイシン、ペプロマイシンは治療量でSupを抑制し、ブレオではEfやマクロファージの活性化もした。補体の関与を実証するためのモデル系を作った。
3.考察:当班の研究デ患者の免疫状態と予後の関係、Ff・Sup誘導の際の細胞間相互作用の機序、Ef誘導の促進法、Supの抑制法、抗がん剤による免疫増強法などが明らかにされ、新治療法の道が拓かれた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76-9. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76-10. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Res.45-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Nat.Cancer Inst.74-6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Immunol.134-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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