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発癌プロモーターによって誘導される遺伝的,非可逆的変化について

研究課題

研究課題/領域番号 60010095
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

藤木 博太  国立がんセンター, その他, その他 (60124426)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1985年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
キーワード発癌プロモーター / テレオシジン / アプリシアトキシン / C-myc / アルドラーゼ遺伝子 / 染色体外DNA / 発癌遺伝子
研究概要

従来から発癌プロモーターは細胞膜に作用すると考えられていたが、最近の研究によると、遺伝子のレベルにも新たな変化が引き起こされるとの報告がある。 私共は既に 発癌プロモーターがメタルチオネイン【I】遺伝子の増幅を起こすことを発表した。 これらの実験結果を基に考えると、発癌プロモーターが誘導する遺伝子変化が良性腫瘍から悪性腫瘍へと非可逆的な腫瘍の悪性化を決定しているとも推測される。 本質的に重要な発癌プロモーターの作用に注目し、発癌プロモーターの遺伝子レベルの変化を研究することを目的とする。
研究計画を6つに分類し、研究を進めた。
1. 発癌プロモーターによって分化を誘導するHL-60細胞において、アルドラーゼ遺伝子の発現の変化をnorthern blot hybridizationによって検討したが、筋型から肝型への変化は認められなかった。
2. 発癌プロモーターによるクラスI maj or histocompatibility complexの発現の変化をH-2【K^d】をプローグとしてnorthern blot hybridizationによって検討し、H-2mRNAの25%減少を認めた。
3. マウス皮膚発癌二段階実験の各実験群で、5週間処理後のマウス表皮の染色体外DNAを調べた。 DMBA+テレオシジン群で、通常より数倍大きいDNA復合体環状構造が観察された。
4. C-myc遺伝子が増幅しているモーリス肝癌と正常ラットでのC-myc遺伝子の7Kb全構造を解析したが、両者の間に差はなかった。
5. テラトカルシノーマ末分化F9細胞より全RNAを抽出し、末分化ライブラリーを作成し、分化後に発現が減少するクローンを13個単離した。
6. テレオシジン及びテレオシジンの誘導体の完全化学合成を試みている。 誘導体 idolactam-G,(±)-indolactam-A,(±)-indolactam-L,(±)-indolactam Fについて生物活性を検討した。 発癌プロモーターの化学的な研究は、世界でもオリジナルな研究である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Proc.Japan.Acad.61. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Res.45. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] BioEssays. 6. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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