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ヘテロサイクリックアミンを中心とする加熱分解物質による発がんの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60010096
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

寺田 雅昭  国立がんセンター, その他, その他 (10124421)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
1985年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
キーワードヘテロサイクリックアミン / 変異原 / 発がん物質 / 加熱調理食品 / 危険度
研究概要

加熱調理食品、アミノ酸加熱分解物、蛋白質加熱分解物に見出されたヘテロサイクリックアミンの構造を持つ変異原・発がん物質を中心として研究を行った。主たる研究成果は以下の通りである。
1.加熱食品中に存在する変異原性ヘテロサイクリックアミンを選択 的に濃縮する方法を確立したが、この方法を用いてアルブミン加熱 分解物より変異原物質を分離し、この方法の有用性を証明した。
2.アミノ酸、クレアチニン、糖からMeIQx及び4.8-DiMeIQxが生成 されることを明らかにした。
3.新しい誘導体、8-ヒドロキシグアニンが活性酸素により細胞レ ベルでも生成されることが証明された。
4.N-OH-Glu-P-1をアセチルCoA依存性に活性化する酵素を単一 の蛋白質にまで精製し、分子量が33,000であることを明らかにした。
5、MeIQとMeIQxのマウスに対する発がん性を長期経口投与により明 らかにした。MeIQの標的臓器は行胃と肝、MeIQxは肝であった。
6.Glu-P-1を化学的に正常c-Ha-rasに結合させ、NIH3TT3細胞に導入 すると細胞のトランスホーメションがおこることを見出した。
7、Trp-P-1,Trp-P-2,IQ,AαC,Glu-P-2の5種を夫々単独で発 がん実験を行った際の5分の1の量あて飼料に混ぜ経口連続投与を 行った。肝、皮膚、直腸、小腸、外耳道、陰核腺に悪性腫瘍が発生 し、発がんの頻度は5倍の量のIQ単独投与と同程度でほぼ同様の臓 器特異性が認められた。複数のヘテロサイクリックアミンが発がん に複合的効果を示すことが示唆された。
8.健康人が通常加熱調理した牛肉を摂取した際、尿中に変異原性を 有するMeIQxの代謝物と考えられる変異原が速やかに排泄されるこ とを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Carcinogenesis. 6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Arch.Biochem.Biophys.239. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.147. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochem.Biophys.Res.Commu.130. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochem.Biophys.Res.Commu.132. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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