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細胞工学方法によるテラトカルシノーマの分化誘導と腫瘍遺伝子発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 60010097
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

関口 豊三  国立がんセンター, その他, その他 (70076975)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1985年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
キーワード未分化幹細胞 / テラトカルシノーマ / 細胞工学的方法 / 再構成細胞 / 細胞質融合細胞 / サイブリッド / 遺伝子発現調節 / 細胞質制御因子 / 細胞系譜決定 / 分化誘導
研究概要

1.テラトカルシノーマサイブリッドにおける分化誘導; 未分化幹細胞であるテラトカルシノーマ(胚性奇形腫)を、分化したラット筋芽細胞の細胞質と融合して作られたサイブリッド(細胞質融合細胞)は種々の分化誘導がみられ、あるものは近位内胚葉系細胞に、又他のものは胎盤原基細胞に分化を示した。
2.テラトカルシノーマ核移植細胞のクローン分離; 未分化幹細胞の分離核を、予め核を除去したラット筋芽細胞に核移植を行った細胞(核移殖細胞、再構成細胞)のクローン分離に成功した。
3.核移植細胞の筋芽細胞系への決定; このテラトカルシノーマの核移植細胞は全て筋芽細胞様形態を示し、かつその蛋白合成の解析から筋芽細胞に分化した事が確認された。更に、この筋芽細胞である核移植細胞は誘導によって胎児性筋菅を形成する事が認められた。即ち、分化した体細胞である筋芽細胞の細胞質の、未分化細胞核に作動して筋芽細胞系に決定する因子の存在する事が初めて見出された。
4.核移植細胞にみられるヒストン構造の変化; ヒストンH1のサブタイプの変化が認められた。即ち核移植細胞ではH1bの相対値が減少し、一方H1°の相対値は親細胞(核)に比し増加を示しDNAのみならずクロマチンとしての構造変化を伴う事が見出された。
5.テラトカルシノーマサイブリッドの造腫瘍性発現の低下; テラトカルシノーマはマウスにもどし移値すると種々の組織形成を示す特異的な腫瘍を作る。一方このサイブリッドは腫瘍形成能が低下し、かつこの様な組織形成を示さず単純癌を作った。
6.細胞質制御因子の分子的同定; 以上の如く、分化した細胞の細胞質には核遺伝子に作動して分化した細胞系への決定や、分化誘導を行う因子が存在する。その分子的同定のため、染色体外小環状DNAの分析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] CELL. 43(12)-777. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] SCIENCE. 223-1038. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] EXPERIMENTAL CELLRES. 161-141. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] PROC.NATL.ACAD.SCI.US.82(4)-2072. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] SOMATIC CELL GENETIC. 11(3)-211. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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