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プロスタグランジンD⊆脱水誘導体からなる抗腫瘍剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60010104
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

福島 雅典  愛知県がんセンター, その他, その他 (80107820)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1985年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
キーワードプロスタグランジン / プナグランジン / 抗腫瘍剤 / PG【J_2】 / ドラッグデザイン
研究概要

本研究の目的はプロスタグランジン(PG)骨格をもとに全く新しい抗腫瘍性化合物を開発することにある。これまでの研究で抗腫瘍性PGと呼ぶべき新しいPGグループの存在を明らかにしたが、これらの化合物の薬理動態・作用機構を解明し、さらにドラッグデザインを重ねて臨床応用可能な分子種の創製を目指している。今年度の研究で抗腫瘍性PGの薬理動態・作用機構の中核が明らかとなり、P388マウス白血病実験系を用いたスクリーニングによって今後の開発のリーディング化合物が選択された。1.抗腫瘍性PGの薬理動態と作用機構:59年度の研究により【Δ^(12)】-PG【J_2】は既知のPG【D_2】レセプター等とは全く異なる機構で作用し、CAMPの介達もないことを示した。今年度、化学的に合成した〔【^3H】〕【Δ^(12)】-PG【J_2】を用いて【Δ^(12)】-PG【J_2】の細胞への作用機構について検討した。その結果、【Δ^(12)】-PG【J_2】は時間-濃度依存性に細胞内に能動的に取り込まれ一部は核に移行すること、同時にチミジン、ロイシン、グルコース等前駆体の細胞内への輸送が著しく阻害されることが明らかとなった。この研究によって抗腫瘍性PGの薬理動態が明らかとなり今後の分子設計に不可欠の情報が得られたばかりでなくその作用機構、特に初期反応が解明された。PGが細胞に取り込まれて作用するという事実は過去のPGの概念をこえる発見である。2.プナグランジン誘導体の抗腫瘍活性-P388マウス白血病実験系によるin vivo抗腫瘍活性の評価:In vitroの活性がビンクリスチンやアドリアマイシンに匹適しているプナグランジン誘導体のうち大量合成可能なものについて各種検討した結果、12-OH-【Δ^(5,7)】-PGA誘導体が5-10mg/kg/d・5日間連続投与で40%の延命率を示し、リーディング化合物として有望であることがわかった。以上薬理動態・作用機構の中核の解明、リーディング化合物の選定によって抗腫瘍性PG研究の初期段階が終わり本プロジェクトは新らたな発展段階を迎えた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Biochem.Biophys.Res.Commun.127-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Adv.Prostagr.Thrombox.Leukotri.Res.15. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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