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がん診断のための陽電子放出核種標識単糖類の合成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60015007
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

多田 雅夫  東北大学, 抗酸研, 助教授 (10006083)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1985年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワードがん診断 / 陽電子放出核種 / 標識單糖類 / 化学合成 / サイクロトロン / 陽電子コンピュータトモグラフィー
研究概要

1 【^(18)F】-2-デオキシ-2-フルオロ-D-ガラクトースについて (1)改良合成法 私共で開発した新規肝機能診断薬剤である、陽電子放出核種の【^(18)F】(t1/2 110分)で標識した2-デオキシ-2-フルオロ-D-ガラクトースの合成法の改良については、種々検討した結果、新しい弗素化剤のアセチルハイポフルオライトを用いることで、合成収率をこれ迄の弗素ガスを直接使用する場合と較べ、約4倍迄改善することが出来た。なお【^(18)F】核種は、サイクロトロンを用いて、【^(20)Ne】(d,α)【^(18)F】の核反応を利用して製造し、【^(18)F】-標識アセチルハイポフルオライトを合成し、ガラクトースの2位の水酸基へ、【^(18)F】基を導入した。
(2)医学利用 本誘導体の臨床診断投与指針を作製し、急性毒性試験等を経て、学内審査を受け、臨床応用に着手した。陽電子コンピュータトモグラフィーを用いて、非侵襲的に体外計測を行い、その動態解析を行った。肝硬変及び肝がんの診断を当面の目標として、正常肝,肝硬変,原発性肝がん,転移性肝がん等について検討した。がん細胞が発生母組織の酵素パターンをある程度保持することを示すデータを得ることが出来た。詳細な作用機構等について目下検討中であり更に肝臓のみならず他の重要臓器のがん診断にも応用している。
2 D-〔1-【^(11)C】〕-グルコースの新規迅速化学合成法について 医学利用のため非常に注目されているD-グルコースの1位の炭素が陽電子放出核種の【^(11)C】(t1/2 20分)で構成している糖を、キリアニ法をモデルにジボランを利用した新規迅速化学合成法を完成させた。【^(11)C】核種は、サイクロトロンを用いて【^(14)N】(p,α)【^(11)C】の核反応を利用して製造し、【^(11)C】-シアンに変換し合成に用いた。放射化学的収率は10%であり、純度は95%以上であった。全合成時間は約1時間である。本化合物の実験動物の生体投与後の動態解析については、目下進行中である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 核医学. 22-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 綜合臨牀. 34-12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Eur.J.Nucl.Med.(1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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