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核酸代謝,特にRNA代謝の修飾と制癌活性の相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60015008
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

金丸 龍之助  東北大学, 抗酸研, 助手 (70152783)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1985年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード5FU / MTX / L1210細胞 / 癌化学療法 / RNA / リボゾームRNA / PRPP
研究概要

制癌剤5FU及びメトトレキセート(MTX)の併用による癌化学療法は、RNA代謝修飾、即ちbiochemical modulationを指向した併用である。我々は、これらに立脚した制癌効果増強を目標として種々の実験を行い、以下のような実験結果を得た。
1.【10^(-6)】M5FUの存在で、細胞のRNA、特に45SprerRNAのプロセシングは、著しく阻害される。又その後のプロセシングでも28SrRNAの形成は、著しく阻害をうけるが、18SrRNAは殆んど影響をうけない。
2.【^3H】-5FUでラベルしたprerRNAがすべてプロセシングを受ける24時間後に、もう一度prerRNAをラベルしても、やはり、プロセシングは阻害されていた。
3.MTXにより、L1210細胞内のPRPPは、培養2〜3時間で、最大となり、【10^(-6)】MのMTXでは、培養前の約24倍となる。これに反し、対照として用いたBD【F_1】マウスの骨髓細胞では、MTXによるPRPPの上昇は、認められなかった。
4.L1210細胞に於て、5FUの酸不溶性画分への取り込みは、MTXにより増大するが、増大の程度は、MTXと5FUの同時処理よりも、MTXを5FUの2時間前に処理した方が大きい。
5.5FU耐性のL1210細胞は、培地に5FUを入れておいても、細胞内への取り込みは認められないが、MTX共存下では、5FU感受性細胞と同様に取り込む。
6.L1210細胞への5FUのとり込みは、MTXにより増大する。 しかし細胞内PRPPはMTX処理後2〜3時間で最大となるが、5FUの最大の取り込みは、培養5時間後にみられた。又L1210細胞の酸可溶性画分、ternary complexへのMTXによるとり込みの増大は、PRPPレベルの上昇と時間的には一致してみられたが、PRPPレベルの上昇の程度とは相関を示さなかった。従って5FU nucleotideの生成は、単に細胞内PRPPレベルのみによって規定されるものではなく、又RNAへの5FUのとり込みも細胞内の5FU nucleotide生成のみに依存するものでないことを示している。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Cancer Chemother Pharmacol. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc 14th International Cancer Congress. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Sci Rep Res Inst Tohoku Univ. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 抗研誌. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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