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プロスタグランジン合成阻害剤インドメサシンの大腸発癌抑制機序

研究課題

研究課題/領域番号 60015009
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関秋田大学

研究代表者

成沢 富雄  秋田大学, 医, 助教授 (20006711)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード大腸発癌 / 発癌プロモーション / 胆汁酸 / インドメサシン / オルニチン脱炭酸酵素 / プロスタグランジン【E_2】
研究概要

研究目的:プロスタグランジン合成阻害剤が化学発癌剤誘発ラット大腸発癌のプロモーション期を阻害して、その発生を阻止する。大腸粘膜におけるプロスタグランジン産生の阻害が原因であると考えているが、その確証はない。プロスタグランジン合成阻害剤の抗プロモーター作用の機序を追求する。
研究計画:ラットを用いた発癌実験でプロスタグランジン合成阻害剤インドメサシンの抗プロモーター作用の病理学的解析を、ラット大腸粘膜のオルニチン脱炭酸酵素活性を指標として胆汁酸デオキシコール酸のプロモーター作用、インドメサシンの抗プロモーター作用、プロスタグランジン【E_2】のプロモーション誘発作用を解析する。
研究成果:発癌剤N-ニトロソウレア注腸投与による発癌イニシエーションを終了したラットにインドメサシン水溶液を飲水として実験終了まで自由に摂取させた。インドメサシン非投与ラットに比べテ、大腸癌発生率、発生個数は有意に減少した。インドメサシン投与は、大腸粘膜の注腸投与デオキシコール酸誘発のオルニチン脱炭酸酵素、プロスタグランジン産生を有意に低下させた。プロスタグランジン産生阻害の代償としてプロスタグランジン【E_2】を注腸あるいは皮下投与したラットでは、本酵素活性はデオキシコール酸注腸投与のみのそれに近い値まで回復、上昇した。以上の結果から、胆汁酸が大腸粘膜におけるプロスタグラン産生とオルニチン脱炭酸酵素活性を亢進させ、プロスタグランジン合成阻害剤が前者を阻害することによって、後者の発現の抑制と大腸発癌のプロモーションを阻止することが明らかとなった。すなわち、プロスタグランジン【E_2】がプロモーション誘発に直接介在していると推論できる。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Dis.Colon Rectum. 28-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn J.Cancer Res.76-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer. 56-7. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 抗酸菌病研究所誌. 37-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 診断と治療. 73-7. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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