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チタン錯体の制癌効果とその作用機序に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60015012
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

山根 靖弘  千葉大学, 薬, 教授 (40009155)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1985年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードチタン錯体 / 抗腫瘍効果 / DNA生合成抑制
研究概要

現在最も有効な制がん性金属錯体として、シスジクロロジアンミン白金(【II】価)錯体(CDDP)などが臨床で使用、検討され独特の役割を果しているが、腎毒性が強くその対応に様々な苦心がなされている。
チタン錯体は、動物実験においてはTitanocene dichloride〔【(7^5-C_5H_5)_2】Ti【Cl_2】〕のエールリッヒ腹水癌に対する抗腫瘍効果が報告され、またβ-ジケトンのチタン錯体のL1210に対する抗腫瘍効果が報告されるなど、チタン錯体の抗腫瘍性が注目されはじめており、われわれはチタン錯体を合成し検討を行った。
チタノセン誘導体及びβ-ジケトンのチタン(【IV】価)錯体として、Ti【(CH_3COCHCOCH_3)_2】【Cl_2】,Ti【(#K#COCHCOCH_3)_2】【Cl_2】,Ti【(#K#-COCHCO#K#)_2】【Cl_2】,〔(【η^5】-【C_5】【H_5】)Ti【Cl_2】〕O,Ti【(#K#-COCHCOCF_3)_2】【Cl_2】,(【η^5】-【C_5】【H_5】)TiCl【(#K#-COCHCO#K#)_2】などを合成し、L1210 leukemiaに対する抗腫瘍効果を比較検討した。シクロペンタジエンとジベンゾイルメタンとの混合錯体に弱い効果がみとめられているが、まだ十分効果のある錯体は得られていない。
DNA生合成に対する各錯体の影響を検討した。CDDPを対照にチタノセンおよびβ-ジケトンのチタン錯体Ti【(#K#COCHCOCH_3)_2】【Cl_2】などを用いて、発がん性N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)投与ラット肺、肝および腎におけるDNA生合成上昇に対する影響を検討した結果、CDDPは肺,肝,腎のいずれの臓器においても抑制効果を示し、とくに肺で顕著な抑制効果を示したが、動物への毒性も強かった。それに対し、抗腫瘍効果を示すチタン錯体はCDDPよりも毒性が弱く、DNA生合成もCDDPほど顕著な抑制効果を示さなかったが、肝および肺に比較的強い抑制効果がみとめられる結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Biochemical pharmacology. 34-22. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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