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チロシン燐酸化による細胞増殖・癌化機構の解析-特に細胞骨格蛋白質を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 60015016
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

春日 雅人  東京大学, 医, 助手 (50161047)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1985年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
キーワードチロシン燐酸化 / 細胞骨格蛋白質 / 発癌遺伝子産物 / 細胞増殖因子受容体
研究概要

我々は、RNA腫瘍ウィルスの発癌遺伝子産物や各種細胞増殖因子受容体にみいだされるチロシン特異的燐酸化活性が細胞骨格蛋白を基質として燐酸化することにより、細胞の増殖あるいは癌化につながる第一歩が踏み出されるのではないかという仮説をたて、この仮説を立証すべく実験を行い以下の成績を得た。
1.数多くの細胞骨格関連蛋白を純化し、これらがin vitroで純化したインスリン受容体キナーゼ、EGF受容体キナーゼ、srcキナーゼの良い基質となるか検討した。その結果微小管関連蛋白では、チュブリン,MAP2,タウが、マイクロフィラメントならびに膜裏打ちタンパク質の中ではフォドリンが良い基質となることが明らかとなった。
2.上記の結果は、チロシンキナーゼの基質特異性が非常に類似していることを示唆しているが、さらに細く検討するとインスリン受容体キナーゼとEGF受容体キナーゼの方がsrcキナーゼと比較しよりその基質特異性が類似していることが明らかとなった。
3.次にこれらのin vitroでよく燐酸化される細胞骨格蛋白について、それらがin vitroのチロシン残基の燐酸化により機能が変化するかを検討し、MAP2の機能がチロシン燐酸化により変化することを見い出した。
4.次にこれらのin vitroでよく燐酸化される細胞骨格蛋白について、それらがin vivoでも燐酸化されているかそれぞれの蛋白に対する特異的抗体を用いて検討し、MAP2,タウ,フォドリンが燐酸化蛋白であることを見い出した。しかしながら、現在の所チロシン残基の燐酸化は認めていない。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Biol.Chem.260-4016. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochem.Biophys.Res.Communi.127-493. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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