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ヒト肝癌に対するモノクロナール抗体の診断と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 60015017
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岡部 哲郎  東京大学, 医, 助手 (80169135)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1985年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
キーワード肺癌 / モノクローナル抗体 / 骨髄移植 / ミサイル療法 / 放射線治療 / 画像診断
研究概要

〈研究目的〉 ヒト肺癌に対するモノクローナル抗体の診断と治療への応用を目的とする。
〈研究計画〉 種々の肺癌のモノクローナル抗体と細胞診断学的研究、肺小細胞癌の特異抗原の分離、及びその微量測定法の開発。放射性同位原素にて標識した抗体による肺癌の画像診断、及び自家骨髄移植へのモノクローナル抗体の応用を行う。
〈研究成果〉 肺小細胞癌に特異的なモノクローナル抗体TFS-4は、他の組織型の癌とは反応せず、肺小細胞癌の組織診断、胸水や喀痰などの細胞診に有用であることが判明した。又、TFS-4と【^(131)I】を結合し、これを用いて肺小細胞癌の部位を画像診断できることが判明した。又本抗体が認識する抗原の純化に成功し、現在これを用いて、血中の抗原量の測定法の確立を急いでいる。又【^(131)I】標識TFS-4は肺小細胞癌の治療にも有効であった。次に各種肺癌と反応するが、正常組織とは反応しないTFS-2を用いて自家骨髄移植による肺小細胞癌の根治療法を試みた。骨髄中に浸潤した肺癌細胞はTFS-2と補体で処理することにより除去することが可能であった。又その際造血幹細胞に対しては毒性を示さず、安全であることが判明した。
〈研究の考察〉 肺小細胞癌は放射線や抗癌剤に極めて感受性が高いので、【^(131)I】や抗癌剤とTFS-4を結合させることにより、いわゆるミサイル療法が奏効する可能性が大きい。
〈将来の展望〉 肺小細胞癌の新しい治療法として、モノクローナル抗体によるミサイル療法の確立が急がれる。又自家骨髄移植の併用により、肺小細胞 癌の根治療法の開発は最も現実的な目標である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Cancer Research. 44. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Research. 45. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Japanese Journal of Medicine. 24-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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