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src遺伝子発現とそれに伴う腫瘍細胞膜変化を特異的に認識するT細胞クローンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 60015028
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関浜松医科大学

研究代表者

吉田 孝人  浜松医科大学, 医, 教授 (90041847)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1985年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワードラウス肉腫ウイルス(Rsv) / src遺伝子 / クローン化T細胞
研究概要

1.pp【60^(src)】のN末端より15コのアミノ酸よりなる合成ペプチドを作製しこれを抗原としてウサギを免疫し、ポリクローナル抗体を得た。ラウス肉腫ウイルス(RSV)誘発腫瘍細胞はこの抗pp【60^(SVC)】抗体と強く反応した。対照に用いたメチルコラントレン(MC)誘発腫瘍細胞は殆んど反応しなかった。
2.B10A(5R)マウス由来のRSV誘発S3225r腫瘍細胞株をB10A(5R)マウスに免疫し、8株のS3225R細胞を殺すTcクローンを得た。これらの内H-2クラスI拘約性Tcクローンの2株は標的細胞と反応し特異性を示すcytotoxic factovを培養液中に産生することが証明された。
3.BALB/C由来のRSV誘発CSA9F腫瘍細胞を同系マウスに免疫し得たLyt【1^+】、【2^-】T細胞はBALB/c nu/nu(ヌードマウス)の中にhomingし、増殖しRSV誘発同系腫瘍CSA9F,CSA1M,同種腫瘍S1018B10,S826BA,S623BRS908D2,S3225Rの増殖を抑制・破壊するがMC誘発同系腫瘍MCSA4MMethA,同種腫瘍MCSA6M,MCSA1M,MCSAB10(5R)の増殖を抑制することが出来ない。この感作Lyt【1^+】,【2^-】T細胞はRSV誘発腫瘍細胞に特異的に反応し、in vitroで直接殺作用を示さないが、in vivoでマクロファージ、多核白血球等の協力を得て腫瘍細胞の増殖・抑制・破壊まで誘導し得ることが明らかとなった。この腫瘍細胞(CSA9F)の増殖抑制・破壊の局所では抗原性の異なる腫瘍細胞(MCSA4M,MethA)のbystand rejectionという現象は観察し得なかった。
4.上記感作Lyt【1^+】,【2^-】T細胞のクローン化をT cell hybridoma法で実施している。
5.細胞内へ移入して発現可能なRSV全遺伝子及びsrc遺伝子を得るためにHost HB101,Vectov PBR322に組込まれたRSV whole genome(provirus)DNAを国立予研・遺伝子バンクより分与を受け LTR・gag・poly・env・src・LTRを作製した。LTR・src・LTRの作製と細胞内移入実験は次年度に廻す。
6.クローン化T細胞の抗原特異的レセプター遺伝子の解析のためカナダのDr Tak MacよりCα,CβのProbesを入手した。これを用い解析を開始した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Immunol Immunother. 20. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本細菌学雑誌. 41-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] "Recent Adrances in Chemotherapy" (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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