• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラウス肉腫ウイルスsrc遺伝子産物のドメイン構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60015053
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

深見 泰夫  神戸大学, 理, 助手 (00156746)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1985年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードレトロウイルス / がん遺伝子産物 / リン酸化酵素 / イノシトールリン脂質 / 中間径線維タンパク質 / ホモロジー解析
研究概要

ラウス肉腫ウイルスのがん遺伝子(src)産物"p【60^(src)】"は、その遺伝子の塩基配列から導かれたアミノ酸の一次配列が明らかになっているが、その高次構造についてはほとんど研究されておらず、その機能に関しても、タンパク質リン酸化酵素の活性をもつこと以外に明確になったものはない。本研究では、p【60^(src)】の高次構造を構成するドメイン構造を理論的及び実験的に解析し、その中での機能的ドメイン(リン酸化活性部位等)との対応関係を明確にすること、またその際、機能未知のドメイン構造の存在の可能性についても明らかにすることを目的とした。そのためにまず、精製p【60^(src)】を調製し、トリプシンによる限定加水分解を行った。その結果、p【60^(src)】のもつタンパク質リン酸化活性はトリプシン耐性であるのに対し、p【60^(src)】が同時に持っていると考えられていたイノシトールリン脂質をリン酸化する活性はトリプシン感受性であった。これらの活性を担うドメインは、再構成脂質膜への結合実験からも別々のポリペプチドに存在していると考えられたので、両者の分離を試みた結果、カゼインアガロースクロマトグラフィーを行うことによって、また、抗血清を用いた免疫沈降法によっても分離可能であることが明らかとなった。一方、コンピューターを用いた理論的構造解析からは、p【60^(src)】のいくつかの構造的特徴が明らかになった。その内の1つは、p【60^(src)】の一次構造上で、すでに知られていたcAMP-依存性タンパク質リン酸化酵素(A-キナーゼ)とのホモロジーを示す領域以外の部位に、いくつかのタンパク質との局所的ホモロジーが見出されたことである。特に、A-キナーゼに次ぐ高いホモロジーを与えるものとして、ケラチン等の中間径線維タンパク質があげられる。抗ケラチン抗体を調製して行った予備的実験から、p【60^(src)】が抗ケラチン抗体と反応するという結果を得たので、現在さらに実験的検証を進めている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.83. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi