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定位的脳深部局所加温装置の開発ならびに深部悪性脳腫瘍に対する区別低体温療法の応用

研究課題

研究課題/領域番号 60015057
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

西本 詮  岡山大学, 医, 教授 (50032850)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1985年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワード温熱療法 / 悪性脳腫瘍 / 局所脳血流量 / マイクロウェーブ
研究概要

区別低体温処置の局所脳血流量(l-CBF)に及ぼす影響と加温脳の病理組織学的変化を明らかにする目的で以下の実験を行った。
方法:成熟日本ザル5頭を用いた。全身麻酔下に、気管内挿管を行い調節呼吸とし、サルの頸部以下を氷水槽に漬け食道温30℃の全身低体温とした。開頭術を行い、直径1.5mmのマイクロウェーブアンテナを脳表から2cm刺入した。2450MHzマイクロウェーブ照射により加温し、アンテナ周囲に刺入した温度センサー(銅-コンスタンタン熱電対)により温度測定を行った。温度センサーのすぐそばに水素クリアランス電極を刺入し、加温前後のl-CBFを測定した。実験直後〜2簸月後に実験動物を屠殺し、脳を取り出しホルマリン固定し、ヘマトキシリン・エオジン染色で、加温脳組織の組織学的変化を検討した。
結果:脳内計20簸所で加温前後のl-CBFを測定し、加温前の30℃での平均値は18.7±9.8ml/100g・脳組織/分であった。加温脳の温度変化と加温前後のl-CBFの比(加温後CBF/加温前CBF)の間には、強い相関が見られ、相関係数は0.91、回帰芳線はY=0.14×f0.98であった。これは、脳組組が30℃の低温から37℃の正常体温まで加温された場合、l-CBFは約2倍に増加する計算になる。1時間の区別低体温処置をした脳組織について検討をした。アンテナ刺入部位の比較的高温に保たれた部位の脳組織は完全に破壊されていたが、42℃に1時間保たれた部位には病的変化を認めず、42℃、1時間の区別低体温処置は正常脳組織に対しては安全と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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