• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発癌物質の活性化に関与するP-450の天然物質による誘導について

研究課題

研究課題/領域番号 60015067
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

大村 恒雄  九州大学, 理, 教授 (80029933)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1985年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード発癌物質 / 代謝活性化 / P-450 / 天然物質 / 酵素誘導
研究概要

天然に植物成分として広く分布し、食物として動物体内に入る可能性の高い物質の中でクマリン誘導体とテルペン類に重点を置いてP-450の誘導効果を検討した。実験動物としてはラットを用い、種々の純物質を経口と腹腔内注射によって投与し、肝臓のミクロゾーム分画のP-450含量の変動とP-450分子種組成の変化、薬物酸化成性の変動を調べた。発癌物質の代謝活性化に関与するP-450としては、フェノバルビタールで誘導されるP-450(PB-1)、3-メチルコラントレンで誘導されるP-450(MC-1)、雄ラットにおいては正常時の主成分であるP-450(M-1)の3種類について主として検討した。
これまでに調べた天然物質の中で、テルペン類ではβ-イオノンとイソサフロール、クマリン誘導体では3-メチルクマリンがかなり強イ誘導活性を示した。調べたテルペン類の多くは全く誘導活性を示さず、β-イオノンと構造の類似したα-イオノン、イソサフロールと構造の類似したサフロールが誘導活性を示さないことは、特定の化学構造がP-450の誘導に必要であることを意味する。β-イオノンによって誘導されるP-450はP-450(PB-1)であり、イソサフロールによってはP-450(MC-1)が誘導される事実は化学構造と誘導能の関係の複雑さを示しているが、テルペン類についても構造と誘導効果の関係はまだ見出すことができない。なお、薬物として用いられている合成クマリン誘導体についても調べた結果、いちじるしく強い誘導効果をもつものが見出されているので、更に多数のクマリン誘導体やテルペン類を検索すれば、食物として人体に入る可能性のあるクマリン誘導体、テルペン類の中に発癌物質の代謝活性化に関与するP-450を著しく誘導する物質が見出されることが予想される。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Biochem.95-3. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Biochem.95-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Biochem.98-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi