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ヒト由来モノクローナル抗体による新しい肺癌検診体制の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60015070
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

安元 公正  九州大学, 医, 助教授 (30150452)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワードヒト-ヒト / ハイブリドーマ / 肺癌特異的モノクローナル抗体 / 免疫ペルオキシダーゼ染色 / 無血清培養
研究概要

1.ヒト-ヒト・ハイブリドーマの作成 Human B lymphoma cell lineのHGDRT欠損株であるNAT-30およびHO323と肺癌患者の術中郭清されるリンパ節リンパ球とを、細胞癒合し、ヒト-ヒト・ハイブリドーマを作成した。ハイブリドーマの産生する培養上清中の抗体を、ヒト肺腺癌株PC-8および扁平上皮癌株QG-56に対するELISAによりスクリーニングした。さらに有効にスクリーニングを行なう為に、肺癌の各組織型を含む組織切片を用いて、同時にスクリーニングした。
2.モノクローナル抗体の特異性の検定 これまでに、数百のハイブリドーマが得られ、スクリーニング陽性の抗体を産生するハイブリドーマは、約10ヶ程であった。その中の一つ【HB_4】【C_5】抗体について、手術切除標本のホルマリン固定、パラフィン切片を用いて免疫ペルオキシダーゼ染色法にて、特異性を検討した。その結果は以下の如くであった。
(1)肺癌:腺癌21例中15例、扁平上皮癌12例中6例、大細胞癌3例中2例が陽性で、小細胞癌の5例は陰性であった。
(2)他臓器の癌組織:胃腺癌5例中4例、大腸腺癌2例中2例に陽性であった。
(3)正常組織:肺では、Type【II】肺胞上皮細胞に陽性であった。他臓器(脳肝、膵、腎、胃、小腸、大腸、食道)では、腎臓の尿細管上皮に陽性であった。
以上より、我々の目的とする肺癌喀痰細胞診の一つのprobeとしての応用が可能な抗体と考えている。今後も、ハイブリドーマを作成し続け、肺癌をもれなく検出できる抗体の組み合わせを検索する予定である。なお、上記の【HB_4】【C_5】のハイブリドーマは、無血清培地で培養中で、90%以上純粋な精製抗体が入手できるようになっている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] In Vitro Cellular & Developmental Biology. 21-10. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] "Growth and Differentiation of cells in Difined Enviroment" 111-116 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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