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家族性大腸ポリポーシス患者の試料の収集と分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 60015072
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

笹月 健彦  九州大学, 生体防医研, 教授 (50014121)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1985年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード家族性大腸ポリポーシス / がん遺伝子 / C-Ha-ras / C-myc発がんプロモーター / TPA / 単クローン抗体 / 二次元ゲル電気泳動
研究概要

高発がん性遺伝性疾患である家族性大腸ポリポーシスの発現に関与する主遺伝子およびその遺伝子産物を解明することを目的とし、特に試料の収集に重点をおくとともに以下のような成果を得た。
1)試料の収集および細胞株の樹立
本疾患11家系(Gardner症候群2家系を含む)において、患者および非罹患者につき、皮膚線維芽細胞を21例、Bリンパ芽球様細胞を25例樹立した。また東京医科歯科大学ポリポーシス腸疾患研究センター登録12家系より、Bリンパ芽球様細胞株を患者9例、非罹患者13例につき樹立した。さらに14例につき樹立中である。 患者大腸のがん細胞培養株を1例現在樹立中である。
2)患者組織におけるがん遺伝子解析
患者大腸病変におけるがん遺伝子の発現を検討するとC-Ha-ras遺伝子がポリープ部位、がん化部位で正常部位大腸粘膜の5〜10倍、C-myc遺伝子が正常部位に比してポリープ部位で2〜4倍、がん化部位で5倍発現増加していることを明らかにした。染色体DNAの解析から、これらの遺伝子に増幅は認められず、またポリープ部位、がん化部位のDNAによるN1H/3T3細胞の形質転換も認められなかった。
さらに患者皮膚線維芽細胞にHa-ras,V-myc遺伝子を発がんプロモーターであるTPA存在下に導入したが形質転換はみられなかった。
3)ポリポーシス発症遺伝子およびその遺伝子産物同定のための大腸粘膜特異的単クローン抗体の作成
間接螢光抗体法により大腸がん組織のみに反応する単クローン抗体24種、大腸がん組織、正常大腸粘膜の両方に反応するもの295種、正常大腸粘膜にのみ反応するもの118種を得た。二次元ゲル電気泳動法を利用し、これら単クローン抗体と反応する分子を、正常大腸粘膜、ポリープにつき、比較検討中である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Journal of Immunology. 135. 1288-1298 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Immunology. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] eds.Felamann,M.,Lamb,J.R.and J.N.Woody.: "HUMAN T CELL CLONES" The HUMANA PRESS,INC.New Jersey,USA., 91-103 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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