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窒素・窒素結合を持つアルキル化剤による発がん機構

研究課題

研究課題/領域番号 60015089
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関共立薬科大学

研究代表者

望月 正隆  共立薬科大学, 薬, 教授 (10072414)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード発がん性アルキル化剤 / ニトロサミン / ヒドラジン / トリアゼン / 代謝活性体 / アルキルジアゾヒドロキシド / 突然変異原性 / アルキルジアゾニウムイオン
研究概要

窒素・窒素結合を持つ発がん性アルキル化剤としてニトロサミン、ヒドラジン、およびトリアゼンについて、化合物の変化の面を主眼として作用機構を検討した。
N-ニトロソジアルキルアミンの代謝活性体のα-ヒドロキシ体の分解で生じる次の段階の不安定中間体であるアルキルジアゾヒドロキシドの性質を検討した。(Z)-カリウムアルキルジアゾテートをN-ニトロソ-N-アルキルトルエンスルホンアミドから合成した。4種のアルキル置換体(メチル・エチル・プロピル・ブチル)の直接的な突然変異原性をサルモネラTA1535と大腸菌WP2およびWP2【hcr^】で検定した。活性に及ぼすアルキル基の効果は前駆体であるα-ヒドロキシ体およびN-ニトロソアルキル尿素の活性様式と良く一致した。この結果はN-ニトロソジアルキルアミンがα-ヒドロキシ体に活性化され、アルキルジアゾヒドロキシドを経てDNAをアルキル化することにより発がん性・突然変異原性を発現することを支持している。
4種のアルキル基(メチル・エチル・プロピル・ブチル)を持つモノアルキルヒドラジンのシュウ酸塩の直接的な突然変異原性をサルモネラと2種の大腸菌で検定した。活性へのアルキル基の効果はニトロサミンの場合とは違い、アルキルジアゾニウムイオンとは異なる活性中間体をも経ていると推定した。
1-アリール-3-アルキルトリアゼンでも4種のアルキル基(メチル・エチル・プロピル・ブチル)を持つ化合物を合成し、3種の菌における直接的な突然変異原性を検定した。異なる菌に対する活性の違いはニトロサミンの場合と類似し、いずれもアルキルジアゾニウムイオンが活性中間体と考えられる。
これらの発がん機構を明らかにすることは発がんの予防のみではなく、制がん性アルキル化剤のデザインにおいても重要である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.,. 76-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.,. 76-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.,. 77-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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