研究課題/領域番号 |
60015093
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
渡辺 泰 東海大学, 医, 教授 (60055746)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1985年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 燐酸化チロシン / 抗燐酸化チロシン抗体 / ヒト癌細胞検出 / 癌診断 |
研究概要 |
1. 放射性ヨード標識による燐酸化チロシン含有蛋白(PTYR蛋白)の検出。 ヒト癌試料中のPTYR蛋白検出のため本法を開発した。本法は細胞培養が不要であり、また、燐酸の代謝回転に関係なく検出可能であるので、従来法では検出されるいPTYR蛋白の検出に成功している。 2.ヒト癌におけるPTYR蛋白の分析。 (1) 蛍光抗体法-PTYRに対する単クロン抗体を用いて、各種ヒト白血病細胞、および各種固形癌細胞におけるPTYR蛋白の局在を調べた。全例の悪性腫瘍細胞の細胞質と核小体に有意な蛍光像を認めたが、正常な細胞は殆んど陰性であった。 特に重要な発見は、完全寛解の白血病患者の骨髄中に陽性細胞を認めたことで、その臨床的な意義を明らかにする必要がある。 (2)放射性ヨード標識によるPTYR蛋白の検出。 手術摘出による各種癌組織とその癌の周囲の正常組織における PTYR蛋白を調べ、28種のPTYR蛋白を検出した。さらに【V_8】プロチアーゼでの限定分解で36KPTYR蛋白がある種の癌では正常のものと異なっている可能性を認めた。 (3)ヒト白血病細胞K562と、成人T細胞白血病由来の各種細胞株の細胞表面のRTYR蛋白を検出する方法を開発し、前者では45K436K、 後者では64Kなどの特異的な表面PTYR蛋白を同定した。 PTYR基が細胞表面の外部に存在することは新らしい発見で、その機能、意義が今後の興味ある問題である。
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