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酵素阻害を指標とした制癌剤の探索とその生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60015102
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関明治薬科大学

研究代表者

小河原 宏  明治薬科大学, 薬, 教授 (00097198)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1985年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード発癌遺伝子 / プロテインキナーゼ / 酵素阻害剤 / S-ヌクレオチダーゼ / イソフラボン / 多糖体
研究概要

発癌遺伝子の遺伝子産物および細胞の癌化に重要な役割を果すと考られる細胞膜酵素の作用を制御する物質を探索し、単離・作用を明らかにし制癌剤としての応用を検討することを目的とした。
1. チロシン特異的プロテインキナーゼ阻害剤 RSVの遺伝子産物pp【60^(src)】およびヒトがん細胞A431のEGF受容体のチロシンキナーゼ活性阻害物質をPseudomonas sp.の培養瀘液から単離精製し、構造決定し、ゲニステイン(【I】)と同定した。【I】はEGF受容体,pp【60^(src)】,pp110gag-fesのチロシンキナーゼ活性を強く阻害したが、Aキナーゼ,Cキナーゼ,ホスホリラーゼキナーゼ,ATPアーゼなどの酵素活性を阻害しなかった。EGF受容体のチロシンキナーゼに対してはATPと指抗阻害で、リン酸化基質には非指抗阻害であった。A431細胞、RSVトランスホーム3YI細胞に作用させるとEGF受容体のリン酸化,pp【60^(src)】のリン酸化,細胞全体のホスホチロシンの含量が低下し、in vivoでもチロシンリン酸化を特異的に阻害していた。類似化合物の活性についても検討し、阻害活性発現に必要な化学構造を推定した。
2. 5′-ヌクレオチダーゼ活性阻害珍
5′-ヌクレオチダーゼ活性阻害物質としてPseudomonas sp.より1種,Nocardioides sp.より2種単離した。いずれも新規化合物であり、前者は中性多糖体、後者は酸性多糖体で、NMR,メチル化分析により構造を決定した。既知多糖体との比較で、阻害活性発現には2糖以上の側鎖が複雑に分岐していること、一次構造のみでなく高次構造も必須であることなどを明らかにした。S180固型癌あるいはB16メラノーマに有効性を示し、これら物質の免疫系への作用を検討した結果マクロファージ活性化作用、インターロイキンI,TNF誘導能を有することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Journal of Antibiotics. 38-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Antibiotics. 38-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Antibiotics. 38-11. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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