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制癌剤のスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 60015105
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

塚越 茂  (財)癌研究会, その他, 研究員 (60085644)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1985年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
キーワード制癌剤 / スクリーニング / P388白血病 / KB細胞
研究概要

新しい構造を有する制癌剤を見いだす目的で、制癌剤に関して未検定の物質群を収集し、スクリーニングを実施した。
昭和60年度に全国の研究機関より提供された検体数は374個で、内訳は大学より158、公的研究機関が66、会社研究所が150個であり、提供施設の数は35であった。
制癌性の検定には主としてマウス白血病P388を用い、一部L-1210も使用した。今年度は351検体につき、動物実験を終了した。この内合成物質は300で108個(36%)が有効であり、残り51個は天然よりの粗抽出物質で内7個(14%)が有効と判定された。
この他に動物実験に供し得ない微量検体の提供が136個あり、ヒト由来KB細胞を用いてin vitroで活性の有無を検定した。50%増殖阻止濃度4μg/ml以下で有効と判定されたのは49検体(36%)であった。
スクリーニングはすべて無償で実施し、検定の結果は速やかに提供者に報告した。検体の構造式、活性の有無は、1年間は公表しないことを受託の条件としているが、昭和59年にはプロモエチルスルホン基2個を有する化合物や、クロバナヒキオコシより抽出したジテルペンに活性が認められ、今後これらに関連した、さらに高活性の物質の合成が期待されている。
今年度は過去にP388によるスクリーニングで有効と判定した化合物の追跡調査を行ったところ10数%は開発の方向で研究されているが、約1/3は開発を既に断念していた。また約半数については、その後の検討が進んでおらず、共同で研究を続行したいという希望も10数%が持っていることがわかり、新しい制癌剤の開発に向けての体系的な取り組みかたを考えていく必要性が痛切に感じられた。
また継代維持している腫瘍株の分与も要望に応じて行っているが、今年度は98匹を分与した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

研究成果

(3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Med.Chem.28-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 臨床薬理. 16-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cancer Res.46-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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