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野菜及び漬物中に存在し,亜硝酸処理により生ずる癌原物質の構造と癌原性

研究課題

研究課題/領域番号 60015111
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

若林 敬二  国立がんセンター, その他, その他 (60158582)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1985年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード胃癌 / 亜硝酸 / 変異原前駆物質 / 4-メトキシインドール-3-アルデヒド / 4-メトキシインドール-3-アセトニトリル
研究概要

亜硝酸処理により直接変異原性を示す食品は、胃癌の発生に関与している可能性がある。各種野菜及び漬物を亜硝酸処理すると、サルモネラ菌TA100に対する直接変異原性が生ずる。そこで、日本人が頻繁に摂取している白菜に含まれる、亜硝酸処理により変異原性を示す変異原前駆体の分離精製を行った。その結果、4-メトキシインドール-3-アルデヒド(【I】)及び4-メトキシインドール-3-アセトニトリル(【II】)を変異原前駆体として単離した。
(【I】)及び(【II】)の亜硝酸処理により生ずる変異原性は、変異原前駆体1mg当たりTA100に対して、-S9uixで、各々156,900及び31,800復帰コロニーであった。(【I】)及び(【II】)は、白菜300gより、各々700μg及び60μg得られ、白菜全体の変異原性の16%及び0.3%を説明することができた。尚白菜中の変異原前駆体として既に報告されているインドール-3-アセトニトリルも、白菜300gより80μg得られた。
白菜塩漬け醸成期間中の、亜硝酸処理により生ずる変異原性の経時変化を調べた。その結果、変異原性は生の白菜に最も強く認められ、10日目の塩漬け及び漬け汁には生の白菜の変異原性の33%及び31%に相当する活性が認められた。よって、亜硝酸処理により生ずる白菜塩漬けの変異原性は、醸成期間中に変異原前駆体が生成するためではなく、生の白菜に存在するインドール化合物等の変異原前駆体によるものと考えられる。
インドール化合物は環境中に普遍的に存在しており、そのニトロリ化の反応は速い。した員って、亜硝酸存在下におけるインドール化合物の発癌性、特に胃癌誘発の有無を調べることは重要である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Geneti Toxicology of The Diet. PP.55-62 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本環境変異原学会講演要旨集. P.29 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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