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大地震および火山噴火に先行する地震群の量的評価

研究課題

研究課題/領域番号 60020005
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

田中 和夫  弘前大学, 理, 助教授 (40003511)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワード群発性地震 / 日本海中部地震 / 長野県西部地震 / 有珠山 / エレバス火山 / 地震活動の「つぼ」 / マグマ溜り / 地殻活構造
研究概要

震源域近傍での臨時地震観測による資料やこれまで収集された資料に基いて、日本海中部地震、長野県西部地震、丹後地震等や十勝岳、有珠山、エレバス火山等の噴火に先行する地震群の特徴及びその量的評価法を研究した。この研究結果は次のようなものである。
1.東北日本の地殻活構造は北西〜南東の走向を有する数個のブロックに区分される。日本海中部地震はこのブロックの一つで発生したが、本震発生前に、このブロック境界線上の太平洋沖で顕著の群発性地震活動が見出された。また本震発生後、上記ブロック境界線の内陸部での群発性地震活動の活発化とその移動が見出された。これら群発性地震活動はこれまでその活動が知られていた地域と、今回始めて見出された地域がある。
2.長野県西部地震の震源域に発生していた王滝村の群発地震活動と伊豆半島東方沖の群発地震活動には逆相関の関係がある。長野県西部地震発生時には王滝村群発地震活動は低調であったが、本震4日後より岐阜県との県境で群発地震活動が発生している。
3.これらの事実は大地震に先立つ微小地震活動が、その震源域近傍での活動の空白域やドーナッツ化現象としてのみ発現するのではなく、より広域の活動として現われることを示している。広域応力場の変動が群発性地震活動として現われる場所、いわゆる「つぼ」の発見とそこでの地震活動の評価を検討中である。
4.有珠山やエレバス火山の噴火前の地震群の波形、周期、規模頻度等の変化は3〜4段階の不連続的移行から成り立っていることが明らかとなった。特に玄武岩質マグマを噴出する火山では、マグマ溜りへの新エネルギー供給は数日の単位で行なわれている。
5.局発性地震を含め、全国規模で地震のデータベース作成が完了し、異常検出のための地震群の評価法を実際に試みている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 地震研究所彙報. 60-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 地震予知連絡会々報. 34. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 地震予知連絡会々報. 35. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 地震予知連絡会々報. 36. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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