研究課題/領域番号 |
60020007
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研究種目 |
自然災害特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
近藤 純正 東北大学, 理, 教授 (30004493)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 林野火災 / 突風 / 強風 / 局地風 / 地表面粗度 / アメダス |
研究概要 |
研究目的 大規模林野火災をもたらすような、春の突風状強風を6〜12時間前に簡単に入手できる資料で予測する方法を開発する。さらに強風の吹き易い地形と地表面状況を分類し、地上風速の上空風速に対する比を各地について求める。 研究成果 1.放射冷却で出来る夜間の接地逆転層は地上から300m以下に形成されるゆえに、標高570mの宮城県川渡の山頂はその影響を受けないので、一般風の風のモニター点として利用できる。 2.その他、日本各地の現在の風観測所の特性を調べたところ、北岳山荘、白山、蔵王、吾妻山頂、阿蘇山では一般風を代表することが分った。 3.接地逆転層が解消してから、地上の突風状強風が吹くまでの時間を数値シミュレートしたところ、30分〜1時間程度であり、観測結果を説明できることが分った。 4.逆転層の強さが強いほど、日中に起る強風開始がおくれることを観測から明らかにした。 5.東北地方と関東地方の各地の風資料を解析し、地上風速に及ぼす地表面粗度と地形の効果を明らかにした。地表面粗度は、観測値がない場合でも、国土地理院発行の土地利用データを利用すれば求まることを示した。地形の効果については、新たに地形開放度を定義した。地形開放度は5万分の1地図または地形数値データから容易にもとまることが分った。
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