研究課題/領域番号 |
60020028
|
研究種目 |
自然災害特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩垣 雄一 京都大学, 工, 教授 (90027201)
|
研究期間 (年度) |
1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1985年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
|
キーワード | 消波護岸 / 潜堤 / 人工海浜 / 柱体の動的応答 / 遡上高 |
研究概要 |
1. 消波護岸 瀬山は護岸前面に設置された消波ブロックの配置に対する確率モデルと併せて被災率の評価算定法を明らかにすることを目指した結果、ハドソン式では安定な場合でも、施工誤差や波の繰り返し作用によるゆるみで、被災率が予測されることがわかった。 2. 透過性構造物 野田は透過性潜堤が海浜地形の変化に与える効果について実験を行った結果、潜堤の設置水深を深くすると汀線が後退する場合があることを見出した。 村上・細井はスリット型透過性防波堤の反射、透過、海水交流特性を検討するため、スリット開口部の各種の断面形状のものについて実験を行い検討を加えた。平山は離岸堤による堤内の堆砂機構を明らかにすると同時に、堆砂効果を促進するための諸条件を系統的に検討した結果、堤の沈下防止工は堆砂を促進するが、洗掘防止工は逆効果であること、後渫工法は堆砂を促進させる最も簡便な方法であることを見出した。 3. 不透過性防波堤 喜岡は不透過堤前面の重複波による洗掘現象を実験によって調べるとともに、漂砂機構のモデル化に努め成功した。 4. 簡易防波堤 石田は柱状防波堤の構成要素である柱体の波による動的挙動について、理論と実験の両面から研究し、固有周期の奇数倍周期の波によって共振が発生することを見出した。 岩垣・浅野は東京都江戸川区において行った空気防波堤の現地実験の結果を解析し、流れがある場での空気防波堤の消波効果を明らかにした。 5. 人工海浜 椹木は人工海浜の波高低減効果についてboreモデルを用いて推算し、また越波量低減効果は幅と高さが及ぼす効果を検討した。井上は人工海浜の越波防止効果に及ぼす入射波の周期と移動床における底静粒径の影響を実験的に検討した。酒井・間瀬は1/5から1/30までの4種類の勾配の模型海浜に対し、不規則波の遡上を測定して波別解析法により、特性を調べるとともに、遡上高算定式を提案した。
|