研究課題/領域番号 |
60020036
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研究種目 |
自然災害特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
藤原 輝男 山口大学, 工, 教授 (40035019)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1985年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 土壌侵食 / 雨滴侵食 / 降雨 / 雨滴 / 統計処理 / ガンマ分布 / 粒度 / 耕うん |
研究概要 |
降雨による傾斜農地の土壌侵食量予測の解析を目標に、降雨特性および土壌の締め固め度(乾燥密度)の影響を主点におよそ次のような成果を得た。 (1) 南・小椋は自然降雨の空間雨滴数の確率密度を基準として、降雨強度、降雨エネルギの基礎式を誘導した。落下雨滴の分布はガンマ分布で近似されることを観測値で検証して分布定数を決定した。さらにこの分布から導かれる降雨エネルギは雨滴体積分布の平均径に比例することから降雨エネルギ式を対数型と指数型で提案した。 (2) 細山田は九州の7主要都市における降雨因子を過去25年間の1時間雨量データを用いて計算し、年間および四季別の超過確率値を求め、さらに九州全域におけるR値の予想分布図を作成した。 (3) 田熊は流出土砂の粒径について検討した結果、0.1〜0.25mm粒径のものは固粒化して流出し、それを構成している粒子は0.037mm以下であることおよびそれらの粒径は乾燥密度の増加に伴なって増加する傾向を持つことを明らかにした。 (4) 藤原・日下は締め固め度と雨滴一滴当りの土粒子飛散量との間には正の比例関係のあることおよび、リル形成過程の実験から無次元侵食量と無次元掃流力の関係を用いて土壌流亡量の解析を行ない、降雨量から直接的に求めうる土壌流亡量予測式を展開した。 (5) 筑紫は耕うん土壌への水の浸潤と湛水開始時間に関する実験の結果、降雨強度が大になるにつれて湛水開始時間が指数的に低下することを明らかにした。 (6) 福楢は雨滴による衝撃の大きさは水深が3mmの時に最大となり、また単滴による土粒子飛散量は粒子径と表面張力が小さいと多くなる傾向のある事を示した。 以上各研究者共、途中段階での成果を収めることができた。
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