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増養殖施設の波浪被災の実態とその減災法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60020038
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

中村 孝幸  愛媛大学, 工, 助教授 (60108404)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード増養殖施設 / 波浪被災 / 波浪動揺 / 洗堀防止
研究概要

本研究は、従来十分な検討が行われていない増養殖施設を対象に波浪被災の実態を明らかにすると共にこれらの施設の減災を目的に被災機構について研究したものである。
1.中村は、浮いけす式の魚養殖施設が波浪の繰返し作用により水面下にある網の継目部において破断されやすいことやそれによる底網の脱落などの被害を受けやすいことおよび網の破壊は養殖魚の逃治を招くことから被災額も大きくなることなどの実態を明らかにした。また中村は、上述した被災原因を究明するため、いけす網に作用する波力並びに浮いけす施設の波浪動揺について実験的にかつ解析的に検討した。その結果、浮いけす施設は、そのローリング動揺が冬期に継続する季節風波浪に対して卓越した大きさとなることやこの時水面下のいけす網の変形も大きくなり、網の継目部において疲労破壊を受けやすい状態にあることなどを明らかにした。
2.久保は、いかだ式養殖施設の上部工が波浪によるローリング動揺による疲労破壊を受けやすいことや養殖貝用の垂下連がいかだの並進動揺に起因する強制振動の影響を受けて破断、落下しやすいことなどの実態について明らかにした。また久保は、いかだのたわみ性を考慮できる波浪応答の算定モデルを導き、動的な応力解析を可能にした。
3.まつ見は、魚礁施設が施設周辺の局所洗堀の発生により沈下埋没を受けやすいことの実態を明らかにした。そして局所洗堀が波浪および潮流による流れの魚礁表面よりのはく離現象に起因するものであることを実験的にも解析的にも見い出した。また、魚礁の洗堀防止には、洗堀の発生要因であるはく離流れと砂層の遮断を目的としたつばを魚礁底面に付加するI法が有効であることなどを実験的に検証した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 第32回海岸工学講演会論文集. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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