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渇水災害の生起特性と耐渇水方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60025030
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

池淵 周一  京都大学, 防災研, 教授 (20026181)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1985年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード渇水 / 少雨 / 利水システム / 安全度(危険度) / 流入量予測 / 操作ルール / 湖面蒸発量 / 融雪流出
研究概要

本研究は渇水を一つの災害ととらえ、まずその素因・誘因から被害出現までのプロセスを階層構造的に認識するとともに、とりわけ素因・誘因の一つである気象・水文レベルでとらえた渇水の地域的・時間的生起特性を分析した。さらに渇水のインパクトをより直接的にうける利水システムについて、渇水の危険度を評価し、その危険を回避する制御方策あるいは緩和策として河川表流水と地下水の有機的運用およびダム貯水池による渇水時の水量制御法を展開した。すなわち、(1)渇水問題の階層構造的認識;気象レベルの少雨から末端需要者の給水制限に至るまでのプロセスをシステム論的に分類・整理した。(2)渇水の生起とその強度;少雨特性について、琵琶湖流域の日降水量データをベースに渇水持続特性を検討するとともに、少雨の空間的生起特性を多次元正規分布で考察した。(3)利水システムの危険度評価;渇水の危険度が地域あるいは都市の利水システムに大きく依存していることを見出すとともに、ダム,取水堰,水供給・浄化処理・排水処理施設のネットワークからなる利水システムの渇水危険度を水量・水質両面を考慮して評価する方法論を構成した。(4)河川表流水と地下水の有機的運用;豊水期には河川表流水をダムおよび地下滞水層に貯留・かん養し、渇水期にダムおよび地下水から放流・揚水するという両者の有機的運用モデルを展開した。(5)ダム貯水池群への流入量予測と渇水時の操作ルール;わが国を代表する大規模貯水池である琵琶湖をとりあげとりわけ水位低下、回復に大きく係わる湖面蒸発量、融雪流出現象をモデル化し、流入量の予測精度の向上をめざした。また、直接、琵琶湖水位の予測にカルマンの瀘波・予測理論を適用した。一方、これら流入量予測とあわせてダム貯水池操作問題に関して、ファジイ理論の適用や評価関数の選択基準および渇水時の最適な操作ルールの抽出を展開した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 土木学会第29回水理講演会論文集. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 土木学会第30回水理講演会論文集. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 京都大学防災研究所年報. 29-B2. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 京都大学防災研究所年報. 29-B2. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 土木学会関西支部年次学術講演会講演概要集. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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