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人間活動と硫黄循環

研究課題

研究課題/領域番号 60030001
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

石本 真  北海道大学, 薬, 教授 (80001030)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1985年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
キーワード硫黄循環 / 酸性雨 / 光合成細菌 / 硫化ジメチル / 硫黄細菌 / 硫酸還元菌 / 同位体比 / パイライト
研究概要

1.気圏 酸性雨生成と関連して海洋大気中の粒子状の硫黄化合物の性状を観測検討し、海水起源の2-3μmの硫酸塩粒子の他に非海洋性の0.2μmのサブミクロン硫酸粒子を見出した。航空機観測によればこれは硫酸ミストとして存在し、陸地の影響を受けたところでは硫酸アンモニウム粒子が卓越成分である。また各地の雨水河水の硫酸植物葉中の硫黄の硫黄同位体比を測定し、大気硫黄汚染が大都市ではやや低下したが、中小都市に広がってきていることを示した。
2.水圏 鹿児島県貝池の水中細菌プレートの大型光合成細菌を分離して性質を調べ、Chromatium buderiと類似の新種と同定した。潮間帯における硫化水素発生が有機物汚染に依存することを示した。また、揮発性で大気への移行が問題となっている硫化ジメチルを定量し、噴火湾海水中の深度・季節変化を調査した。深度50m以上では季節による変動がないが、表層では季節により1桁以上の変化が見られ、報告値に比べて表層20mの濃度が高いことを見出した。硫化ジメチル発生についてダム水プランクトンおよびヒト腸内菌について検討した。
3.土壌 中海土壌断面の経年変化を追跡してパイライト酸化によるpHの低下・硫酸の増加を認め、pHの低下した層にT.ferrooxydansが多いことを見出し、酸性硫酸鉄jarositeが生成する条件を検討した。また、地すべり地帯と崩壊地の陸水と同細菌との関係を検討し、モデル実験によってパイライト酸化と硫黄細菌の増殖条件を調べた。
4.その他 ICP(誘導結合プラズマ)発光分析法を用いて、琵琶湖底質土壌中の硫黄の垂直分布を調べた。60万年以前の硫黄含量が3-4倍高いことは硫酸の硫化物への還元が年率0.5%程度で行われたことを示す。硫酸還元菌Desulfovibrio属の亜硫酸還元酵素、チトクロム【C_3】の血清学的・酵素学的以較を行って、その分類を検討した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Mem.Natl.Inst.Polar Res.,Spec.Issue. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 陸水学雑誌. 46-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Geochem.J.19-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Bull.Jap.Soc.Fish.51-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Gen.Appl.Microbiol.31-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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