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地域環境要因としての地下水

研究課題

研究課題/領域番号 60030010
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

榧根 勇  筑波大学, 地球, 教授 (10015539)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
1985年度: 14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
キーワード地下水 / 土壌水 / 水質形成機構 / トリチウム / ラドン / シーページメータ / 富栄養化 / 土壌浄化 / 脱窒
研究概要

[霞ヶ浦]
出島台地について地下水の三次元解析を行い、開析谷の地下水排水機能、台地地下水と湖水との関係を調べ、霞ヶ浦へ流出する地下水は全地下水流出量の6%にすぎないことが明らかになった。また地下水循環の過程における水質変化の実態も明らかになった。水田土壌では表層土の脱窒活性が極めて高く、下層における硝酸分布もみられなかった。畑土壌では下層1〜2mまでの硝酸の分布が極めて高く、脱窒活性も認められた。また湖畔に繁茂するヨシなどの存在が湖の窒素負荷軽減に寄与している可能性があることも指滴された。台地地下水が谷地田へ流出する過程での【NO_3】-Nに関しては、地下水流動経路内に存在する酸化層内で濃度が大となるが、還元層を通過して浸出するとき脱窒しその濃度は急激に低下した。谷地田への流出解析によって、谷地田への地表水の直接流出が少ないことが明らかにされた。
[びわ湖]
シーページメータによる湖底漏出地下水の観測を継続し、その季節変化、離岸距離との関係、湖岸付近の地形地質との関係を明らかにしびわ湖全体の漏出地下水量を推定した。また野州川下流域については地下水流動解析を行い、灌漑期の地下水流動量の約60%、非灌漑期にはその約30%が湖底へ直接流出することが明らかになった。シーページメータを設置した湖底土中のU,Thの定量を行い、Raはその平衡量より少ないことがわかった。またそのRaから生じたRnが100%漏出地下水中に出現するとしても測定したRnはこれよりはるかに多いことを明らかにした。北湖西岸3地点において、湖底下20〜180cmの試水を採取し、その水質を漏出地下水および湖岸地下水と比較した。以上の結果に基づいて、地下水によってびわ湖へ運びこまれる栄養塩数の量を推定した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 日本地下水学会会誌. 26. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 地下水と井戸とポンプ. 27-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] ハイドロロジー. 15-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] ハイドロロジー. 15-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 農業土木学会論文集. 113. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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