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人体汚染の長期的および広域的変動

研究課題

研究課題/領域番号 60030015
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 継美  東京大学, 医, 教授 (80009894)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1985年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
キーワード環境汚染物質 / 人体蓄積 / 生体試料 / 分析
研究概要

1.長期的変動 日本各地の縄文、弥生、古墳、鎌倉、室町、江戸時代の遺跡から発堀された古人骨(肋骨)について19元素濃度を測定し、時代ごとの比較を行なった。その結果、江戸時代の骨は、骨の主要な成分であるCa,P濃度が低く、これは同時に測定を行なった炭素、窒素濃度が江戸時代で高かったことより、この時代の骨は有機物の残存量が多くCa,P濃度が相対的に低くなったものと考えられる。また、江戸時代の骨はpb濃度が顕著に高い値を示し、この時代における鉛汚染を示唆している。更に、元素濃度に地域差や遺跡の種類による差異が明らかとなり、土壌の影響が示唆された。今後は、骨に付着した土壌の分析を進めるとともに、現代人骨についても、有機物残存量の差異等を考慮して元素分析を行なっていく。
2.広域的変動 南米3ヶ国の日系移住地住民の毛髪中各種元素濃度を測定しその地域差が明らかとなった。この変動要因について、利用している水、土壌、食物等の元素分析の結果から洗髪頻度や屋外での作業時間、食生活等との関連で解析を行なった。また、工業的汚染の比較的少ないパプアニューギニアより収集した毛髪についてPbやHg等汚染元素の分析を進めており、そのうちHgについては一部の村落で高値を示し、食物、特に魚の摂取量との関連について検討を加える必要が生じた。国内の過去にCdやメチル水銀の汚染のあった地域の住民から毛髪・尿・血液等を収集して元素分析を行ない、非汚染地域住民との比較によってその影響についての解析を進めている。また、リンパ球中AHH活性と血中金属濃度との関連についても分析中である。
3.分析方法 多元素同時分析では測定できないセレンについて、高感度な測定方法を開発し、尿中セレンの化学形態の同定を試みている。また、毛髪、血清標準試料について各種元素の保証値を確定し、それら標準試料を用いて各種元素の測定方法の標準化をすすめている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Appl.Toxicol.6-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nutr.Res.5-11. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nutr.Res.5-11. (1985)Sci.Total Environ.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nutr.Res.5-11. (1985)Sci.Total Environ.Anal.Chem.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 慶応医学. 62-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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