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湛水土壌系の環境浄化機能の評価とその活用

研究課題

研究課題/領域番号 60030024
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

高井 康雄  東京大学, 農, 教授 (40011796)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1985年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワード湛水土壌 / 環境淨化機能 / 畜産排液 / 抽水植物 / コンポスト / リン酸
研究概要

古くから、湛水土壌は水稲のみならず、水生多肥作物であるイグサ、蓮根などの生産の場であり、また水田、水路、畦畔、河口域などの低湿地には、マコモ、ガマ、ヨシなどの堆肥材料・牧草としての未利用資源植物が生育している。また水田の水面、水路を利用しての養魚が行なわれてきており、河口域を含めて湛水土壌はドジョウ、 タニシ、シジミなどの食用小動物の生産に寄与している。本研究は、 以上のような湛水土壌の環境淨化およびこれに伴う生物再生産の両機能を統一的に評価把握し、これらの機能に基づき、湛水土壌中において有機性・多窒素・多リン酸の廃葉物の淨化と再利用をはかる人為的制御システムを確立するための基礎的知見を得ることを目的として実施された。
本年度の研究成量中、重要なものを要約すれば次の如くである。
1)農業、とくに畜産排液の淨化・循環再利用を目的として、砂瀘過システム下に、ヨシ・マコモ・ガマ等の抽水植物を生育させ、これら植物による汚水淨化効果を調査した結果、これら植物は効率よく汚水中のリン酸を除去した。本実験におけるリン酸の除去には、以上のような植物体への吸收以外に、土壌中への固定反応も関与していることが示された。
2)ヨシ、バークなどの未利用資源を材料とするコンポストを調製し、湛水土壌下における水稲の生育收量に及ぼす影響を調べた。また水稲品種としては、これまでの研究成量により特徴ある生育反応を示している日本イネ4品種を用い、それらの差異に注目して肥効試験を行なった。その結果、草丈・茎数に関しては在来品種「唐干」(赤米)だけに、化成肥料だけを施用した区に比べ、ヨシコンポストを施用した区において、窒素施用量が同一であるにもかかわらず、草丈の低下および茎数の増加が認められた。しかし、「ササニシキ」その他改良2品種においては、明らかな差異が認められなかった。收量構成要素調査中。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日本土壌肥料学会講演要旨. 31. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本土壌肥料学会講演要旨. 32. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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