研究課題/領域番号 |
60030043
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研究種目 |
環境科学特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
水池 敦 名古屋大学, 工, 教授 (20022973)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1985年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | サブミクロン粒子 / サンプリング / モビリティーアナライザー / 単分散エアロゾル / 二次イオン質量分析計 / フミン物質 / 無機コロイド / 酵素 |
研究概要 |
1.大気中の超微粒子 クーロン力による超微粒子のサンプリングについては、同軸円形の捕集電極にコロナ放電で発生させたイオンと帯電エアロゾルを通し、通過した粒子を正コロナバーストパルスによって検出し、また移動度の差を利用する粒径別サンプリング装置を試作する際の指針を得た。試作した単分散エアロゾル発生装置による金属塩粒子のエアロゾルをICPで発光させ、一定の粒径に対して一定のスペクトル線強度が得られることを確認し、電燈スイッチ部から発生する銅微粒子がプラズマでパルス状に発光することを認めた。微粒子中の有機化合物の順相HPLCによる分離、成分検索のためにカラムクロマトまたはHPLCによる分取画分の高分解能GC分離を行い、保持指標と質量スペクトルから同定を行った。超微粒子個々の表面分析法としては、岩塩上に真空蒸着した非晶質シリコン基板上の直径約50Åの金の超微粒子結晶の格子像を観察し、さらに微粒子形成の機構を原子レベルで動的に観察する。また試作液体ガリウムイオン源を用いるサブミクロンSIMSのための多元素同時検出器の基本的性能チェックをし、イオン検出系の動作確認、パルス計数方式とマルチチャンネル同時計数方式に基づく測定、検出システムの空間分解能(質量分解能)M/ΔM=300を確認した。 2.水中の超微粒子 水中で負電荷をもったフミン物質と無機コロイドをDEAE-Sephadex A-25カラムに吸着分離し、通りぬけた正電荷をもった無機コロイド(鉄、アルミニウムの含水酸化物)を0.015-μmメンブレンフィルターに捕集する簡単、迅速、再現性のよい方法と遠心分離法による粒度分画方法を開発した。また無機リン化合物を分解する生物起源の酵素担持微粒子(細胞、細胞破砕片、遊離酵素)の加水分解反応の速度(活性)をモリブデン(【V】)-モリブデン(【VI】)検出試薬を用いるHPLCとFIAにより迅速に計測した。
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