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環境汚染の継世代的影響の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60030052
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

池永 満生  京都大学, 国立大(その他), 教授 (70025378)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1985年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
キーワード継世代的影響 / 奇形の誘発 / 発生異常 / 染色体異常 / DNA修復 / マウス / メダカ
研究概要

環境汚染物質が汚染に曝露された個体の生殖細胞や胎児に到達し、後の世代にいかなる悪影響を及ぼすか、これに対して宿主側はどのような防御機構を持っているかを実験的に検討した。この目的のために本研究では主としてマウスを用い、アルコール,ウレタン,エチルニトロソウレア(ENU)などによる奇形,染色体異常,優性致死,突然変異などを観察した。以下にその概要をのべる。
1.ウレタンを雌マウスに投与した後に無処理の雄マウスと交配した場合には、子供に口蓋裂や内臓異常などの多くの奇形が生じ、その頻度は雄マウスに投与した場合の数倍であった。ENUの雄マウスへの投与によって生じる子供の奇型は、精原細胞期に作用させた場合にのみ高率で発生した。
2.妊娠7〜13日目のマウスにエタノールを投与した際の胎児の奇形等の発生をC57BLとDBA系で比較した。奇形に関してはC57BLの方が感受性が高く、胎児死亡については逆にDBAの方が高感受性であった。両系統の【F_1】についての奇形の誘発のパターンから胎児が同じ遺伝子形であっても母体効果があることが分った。
3.主要免疫応答遺伝子群であるH-2コンプレックスだけが異っているコンジェニックマウスを用いて、妊娠3〜5日目にウレタンを投与して胎児に生じる肺腫瘍の頻度を解析することによって、肺腫瘍の誘発はH-2のE領域にある遺伝子によっテ支配されていることが明らかとなった。またウレタンによって骨髄細胞に誘発される染色体異常も、この近倍にある遺伝子が支配していると考えられる。
4.水圏の汚染の遺伝的影響を高感度に検出するために5個の遺伝子座について多重ホモ接合となったメダカの系を開発中である。現在までに4つの座位についてのホモ接合体ができており、完成まであと一歩のところまできている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Carcinogenesis. 6-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Int.J.Radiat.Biol.48-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76-12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Genetics. 111-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.148-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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