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環境を汚染する変異原のテストとその評価

研究課題

研究課題/領域番号 60030056
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

早津 彦哉  岡山大学, 薬, 教授 (10012593)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1985年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
キーワード変異原物質 / 青綿 / かつお節 / 醤油 / Amesテスト / 染色体切断 / ショウジョウバエ翅毛テスト
研究概要

環境を汚染している変異原の実態把握のため、抽出・分離,活性検出,発がん性試験について次のような研究を行なった。
変異原の分離・濃縮には、早津は青綿法という有力な手段を開発した。これを用い菊川は、かつお節中に変異原を検出し、それがMeIQxであることを明らかにした。また早津は、ヒト糞便、尿中から変異原を抽出した。さらに銅フタロシアニンセルロースパウダーのカラムを用い、迅速高感度な変異原検出法を開発中である。
変異原性の検出は、Ames法の他、高等動物への危険度評価のため、より高等な生物系を用いるテストを開発した。黒田は培養細胞を用いEMSによって誘発される突然変異がビタミンCで阻害されることを見出した。降旗は、変異原を動物にin vivoで作用させて標的臓器を取り出しin vitroで不定期DNA合成を検出する系を確立し、臓器特異性と不定期DNA合成誘発の相関性を示した。藤堂は、ショウジョウバエの体細胞突然変異を検出する翅毛スポットテストに、DNA修復欠損変異を持つハエの系を作り、より高感度な検出系にした。この系では殺虫力と染色体変異能との間に相関性を示した。杉山は生体内染色体切断試験を MTCAとチラミンに対して行ない、有無の染色体切断を観察した。
変異原の発がん性は、変異原の人間に対する影響として最も重要なものである。長尾は、すでに種々の食品中変異原の発がん性を調べてきたが、今回は醤油について行なった。醤油やチーズに含まれるチラミンから亜硝酸処理により生ずる変異原3-ジアゾチラミンをラットに投与し、口腔がんの誘発を確認した。醤油にはこの他、低濃度の亜硝酸と反応して変異原性を示す前駆体も存在し、これはヒト体内で容易に変異原となりうる。現在、その物質の精製、構造決定を行なっている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76. 445-448 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.158. 35-44 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mutation Res.143. 17-21 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76. 809-814 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J Cancer Res. 76. 468-473 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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