研究課題/領域番号 |
60035003
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研究種目 |
環境科学特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
丹保 憲仁 北海道大学, 工, 教授 (80001147)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 硬度除去 / カルシウム / ペレット法 / 流動床軟化法 / 塩素マンガン法 |
研究概要 |
1)カルシウムペレット法について 水中のカルシウムを炭酸カルシウム微粒子として不溶化させ、流動化している砂床でペレット化させるための、適切な操作条件、動力学過程のモデル化、および係数の評価を行った。 【◯!1】プロセスは、アルカリ凝折した微小炭酸カルシウム(グラスターと以下称す)が、固液界面を経て砂上に固着し、炭酸カルシウムペレットを成長させる二段階過程である。【◯!2】炭酸カルシウムクラスターの生成は極めて急速で、平衡定数1100で示される炭酸・カルシウム・炭酸カルシウム平衡を示すペレット化は固液界面移動律速と考えられる。【◯!3】理論除去率が得られる様な場合の炭酸カルシウムクラスターの固液境膜移動係数は5〜8×【10^3】(cm/sec)程度である。【◯!4】原水中のカルシウム濃度が数百ppm以上とか、流入点のPHを10以上にあげたりすると理論除去率を実際の除去率が大きく下廻る。このことはクラスターが成長しすぎて輸送と付着に適さなくなるためと考えられる。【◯!5】上述のような指摘から、カルシウムペレット法が有効に作用するためには、濃度、PH等の条件から求めた反応初期の過飽和度が500%以下位でなければならないことを知りえた。【◯!6】高濃度原水から低濃度の処理水を得るためには、過飽和度の限界を越さぬように、注入を多段で行うことが有効であることを知りえ、必要な濃度から必要な除去をうる方法の原理を得た。【◯!7】汚泥処理は全く不用であり、マーブル粒として再利用しうる。 2)マンガン除去について 塩素マンガン砂法の動力学径路、式の諸係数を実用充分な精度で評価し、理論設計が信頼出来る係数に基づいて可能になったと考えている。
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