• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

海水活性汚泥による窒素・リンの除去

研究課題

研究課題/領域番号 60035004
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

今井 弘  北海道大学, 工, 助教授 (70001211)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1985年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード海水 / 窒素 / リン / マグネシウム / 活性汚泥 / 嫌気-好気 / 回転円板
研究概要

1.回転円板微生物膜反応器を用いて海水活性汚泥によるアンモニア酸化速度γと操作因子との相関を検討し次の結果を得た。(1)最適なpHは8.0,pH=7.0:γ/γmax=0.84,pH=9.0:γ/γmax=0.36となる。(2)pH=8.0におけるミカエリス定数はKm(【NH_4】)=1.37mg-【NH(^+_4)】-N/l, Km(【PO_4】)=0.00388mg-【PO_4】-P/lであった。(3)アンモニア酸化に必要なリンの量は、質量比でP/N=0.0026と微量であった。(4)淡水を混入した塩分変動に対しては、海水割合0.045%と淡水に近い状態まで酸化活性が維持されるが、3日以上経ると微生物膜の剥気回分曝気槽を用いてリン除去に及ぼすマグネシウムの影響を淡水活性汚泥により検討し次の結果を得た。(1)流入水中のマグネシウム量が決まるとその値に対応して除去できるリンの量に最大値が存在する。リンを過剰に除去するためには、マグネシウムも過剰に必要となる。(2)1サイクルの終期における活性汚泥中のリンY〔%〕、マグネシウムX〔%〕にはY=1.049+3.17X(2.2≦Y≦9.1%)の関係が成立する。(3)Mgが制限基質の場合、処理水中の残余Mgは0.1mg/L以下のオーダーとなる。また、流入Mgがステップ変化すると、処理水中のPは新たな定常値へと変化してゆくが、時定数は液の平均滞留時間に近い。(4)嫌気状態ではPの放出にMgの放出が付随し、好気状態でのPの摂取にはMgの摂取が伴う。しかし、両者の速度の比(ΔMg/ΔP)は時間と共に増減し一定ではない。3.海水活性汚泥がリンを過剰に除去する嫌気-好気の時間配分法を検討した。1サイクルを24hrとした場合、嫌気10又は16hrでは硫化水素臭が出て、リン過剰摂取は起らなかった。嫌気4〜8hr-好気15.5〜19.5hrで過剰摂取が起り、汚泥中のリン濃度8.2%が達成された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 化学工学協会第19回秋季大会. SB310. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 化学工学協会第51年会. F108. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi