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内湾域における動物プランクトンと植物プランクトンの相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 60035018
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

寺崎 誠  東京大学, 海洋研, 助教授 (20111586)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード内湾 / 動物プランクトン / 植物プランクトン / カイアシ類 / 摂餌生態
研究概要

大槌湾より採集された6属8種の草食性カイアン類を用い摂餌実験を行なった。Puseudocalanus minutusは5μm以上の粒子を摂食し10μm以上ではほぼ一定の3水率を示した。珪藻のChaetoceros radicunsが卓越した時期には、摂餌率は懸濁態粒子濃度に依存し、両者には正の相関関係が認められた。しかし摂餌率の飽和は観察されなかった。Calanus属3種の摂餌特性は、5μm以下の小型粒子に対して摂食能力を有していること、またサイズスペクトルの形状にかかわらず、ほぼ一定の3水率スペクトルを示すことの2点であった。3水率は粒子サイズの増大にともない高くなったが40μm以上の区画は糞粒の生産のため負の3水率となった。3種の中ではC.tenuicornisが大型粒子にかたよった摂餌選択性を示し、C.pacificusが幅広い摂餌範囲を示した。C.plumchrusの3水率スペクトルは2種の中間型を示した。P.minutusの名発育段階での最大3水率は成長に伴ない増大した。しかし雄成体は雌成体およびコペポダイト【V】期幼生よりも低い最大3水率を示した。最大3水率を示す区画は、コペポダイト【I】期幼生で6〜10μmであり、成長に伴ない大型粒子の区画に移行した。コペポダイト【V】期および雌雄成体では10μm以上の区画でほぼ一定の3水率を示した。また摂食した懸濁態粒子のサイズ範囲も成長に伴ない大型粒子へと移行、かつ幅広くなった。大槌湾で調査した春季の天然懸濁態粒子の変動とカイアシ類P.minutusの出現状況から、同種の摂餌についてまとめると、最大3水率は1.86〜6.86ml/l・hrの範囲で雌成体の3水率が高い比率を占め、コペポダイト【V】期幼生がこれについだ。測定された天然懸濁態粒子サイズ範囲(3.17〜40.2μm)では1日に懸濁態粒子現存量の2.6〜7.6%がP.minutos群集に摂食されると見積られた。また最も3水率の高い区画では1日に懸濁態粒子現存量の4.5〜16.5%が摂食されると推定された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 東京大学海洋研究所大槌臨海研究センター報告. 11. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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