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有機大気汚染成分の簡易化学計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60035054
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関成蹊大学

研究代表者

飯田 芳男  成蹊大学, 工, 教授 (10054264)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード有機大気汚染成分 / 簡易化学計測 / 簡易モニタリング / パーソナルモニター / イオントラップ式質量分析計
研究概要

1.パーソナルモニター用サンプラーの試作-前年度試作のものをさらに改良し、市販の熱帯魚飼育用エアポンプ(1,500〜2,000円)を利用して新たに試作した。本体は小型直流モーターによりダイヤフラム式の吸引ポンプを駆動させ、吸引空気量はモーターに直結したメカニカルカウンターによって読み取った。大きさは高さ80、幅50、厚さ30mmで約180gであった。サンプリング量は昨年度と同様のガラス製、内径約4mm、長さ約100mmのものを用い、充填剤にはTenaxGC,TenaxTAなどを0.〜0.4g用いた。また電源は本体とは分離し、単1〜単3乾電池、又は単3型Ni-Cd電池を用い、必要に応じて外部交流電源も使えるようにした。
2.試作サンプラーの性能-サンプラーの吸引流速は充填剤(60/80メッシュ)0.2gをつめたサンプリング管をつけたとき、1.5Vで約100 、3Vで約170ml/minで、単1マンガン乾電池1個で約25時間作動した。メカニカルカウンターは流速・電圧の変動に殆ど岡右されず、カウントと積算吸引量とは比例した。前述のサンプリング管をつけ常温で吸引捕集した後GCに導入し、回収実験を行ったところ、ヘキサン以上のn・アルカン、ベンゼン、トルエン、スチレンなどは約80〜100%の回収率であった。
3.実際試料の測定-別に検討したイオントラップ式質量分析計にGCを結合し、試作サンプラーを用いて5〜10L採取した各種地点の空気の測定を行った。有機実験室の空気中にはアセトアミドのような含窒素系化合物のほか実験にしばし用いられるヘキサン、ベンゼン及び微量のトルエン、エチルベンゼンなどが検出された。屋外ではベンゼン、トルエン、キシレン、アルキルベンゼンなど自動車排気由来の成分が顕著に検出されその濃度は交通頻繁度に依存していた。また場所によってはクロロエタンやジクロロベンゼンなども見出された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 第34回分析化学年会講演要旨集. 634. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 環境特別研究討論会報告集. R-5056. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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