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揮発性有機ハロゲン化合物の生分解性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60035062
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関国立公害研究所

研究代表者

矢木 修身  国立公害研究所, その他, 研究員 (40132865)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード生分解性 / 有機塩素化合物 / 無機化 / 揮発性物質
研究概要

クロロホルム,トリクロロエタン,P-クロロビフェニル,2,4-ジクロロフェノール,フェノール,トルエン,アニリンを用いて、炭酸ガスに手で生分解される無機化速度の測定を行うと同時にこれらの化合物の分解微生物の検索を行った。
フェノール,トルエン,アニリンに関して【^14C】でラベルした化合物を用い、活性汚泥による、連続および 回分培養による無機化速度を測定した。フェノール,トルエン,アニリンに対する【K_1】は1.6×【10^(-2)】, 4.5×【10^(-3)】,4.3×【10^(-2)】【hr^(-1)】であり【K_2】は2.1×【10^(-10)】,1.1×【10^(-9)】,2.6×【10^(-9)】ml.【cell^(-1)】.【hr^(-1)】(連続培養)であり、回分培養とほぼ同じ値であった。 【K_1】は無機化速度定数であり、【K_2】は細胞一匹当りの無機化速度定数である。これら3物質は容易に完全分解された。またトルエンおよびアニリン分解菌はフェノール分解菌の5〜10倍高い活性を有していた。フェノールは活性汚泥中で、8時間の反応で、30%が無機化され、4.9%が蒸発し、41.7%が反応液中に残存した。
P-クロロビフェニル分解菌を土壌中より検索したところ、P-クロロビフェニルを分解し塩素を離脱する細菌3株の分離に成功した。これらの株の1株はAlcaligenesに近い株と考えられた。(PCB3株)。このPCB3株は、200mg。【l^(-1)】のP-クロロビフェニルを唯一のC源として増殖でき、8日間の培養で増殖に伴い塩素をほぼ完全に離脱した。本株は、中間体と考えられるP-クロロ安息香酸に対しても塩素を離脱する性質を有していた。
クロロホルム,トリクロロエチレン分解菌の検索を行った。クロロホルム,トリクロロエチレンを資化する菌を純粋に分離することは出来なかったが、嫌気条件下で土壌と反応させることにより、両物質がかなり速い速度で減少することを見出した。現在分解菌の集積培養を行っている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日本農芸化学会大会(昭和60年度). (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本農芸化学会大会(昭和61年度). (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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