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紙・パルプ製造プロセスにおける省エネルギー

研究課題

研究課題/領域番号 60040003
研究種目

エネルギー特別研究(エネルギー)

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

林 治助  北海道大学, 工, 教授 (10001182)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
1985年度: 13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
キーワード省エネルギー / 酸素酸化精製 / 叩解助剤 / 古紙の劣化 / 古紙循環再利用 / 溶融型接着剤 / パルプ
研究概要

1. クラフト蒸解と酸素酸化精製の連続化:蒸解廃液排出後、蒸解釜中でパルプ付着廃液を80℃の高温水で3〜5倍に希釈置換洗浄後、排出するパルプを120℃でそのまま酸素酸化精製に連続化した場合、Mg【SO_4】等を添加することにより、従来法より高収率で同等以上の紙力を持つものが得られ、少し低下する白色度も晒段で十分回復できた。
2. 省エネルギーを目的とした叩解助剤の研究:叩解助剤の効果と化学構造との関係を明らかにし、これに基づきリグニンスルホン酸にアミノ基を導入して助剤効果を試験した結果、高分子量区分が望ましく、過度のスルホン基は有害であった。動力を10%減少させえるものを得たが、更に検討中でありクラフトリグニンからの調製も試験中。
3. 古紙の劣化とその対策:リサイクルによるパルプ繊維の劣化を速度論的に研究し、アルキル炭酸マグネシウムの劣化防止効果を明らかにした。またリサイクルによる細胞壁の亀裂は填剤の吸蔵を起こす一方吸液性が高まり高速印字用に適することを示した。
4. 古紙循環再利用システムのモデル化とエネルギー評価:各種のパルプ原料の混合により各種の紙をつくるとして、製造エネルギー,混入率,質的特性等を示すP次元ベクトルを導入、生産セクターの数式モデルを立てた。総エネルギー使用量を評価関数としてこれを最小にする最適解を線形不等式より求め実績値と比較し、現状のエネルギー評価を行なった。
5. 古紙中の溶融型接着剤の除去法に関する研究:水-トルエン9対1の混合液中で、パルプ濃度4.3%,60℃,5分の攪拌処理によって接着剤の98%(コントロール85%)を除去できた。トルエンは静置により直ちに二相分離し循環使用できる。更に処理後のパルプ洗浄法の考案により抄紙工程に送るパルプスラリー中のトルエンを完全に除去回収できた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Cellulose Chemistry and Technology. 19-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Wood Chemistry and Technology. 5. P391-404 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 紙・パルプ技協誌. 39-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 省エネルギー. 37. P41-46 (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 紙・パルプ技協誌. 39-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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