研究課題/領域番号 |
60040014
|
研究種目 |
エネルギー特別研究(エネルギー)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関根 泰次 東京大学, 工, 教授 (00010702)
|
研究期間 (年度) |
1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1985年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
|
キーワード | 新送電方式 / エネルギー貯蔵 / 分散形電源 / 電力輸送コスト / 最適配置 |
研究概要 |
1.電気エネルギー輸送に関する空間利用効率の改善: 検討を行なってきた高空間利用効率を実現する新送電方式のうち 線路が不平衡で、そのままでは実用に向かない方式について、特殊な単相変圧器を送電端及び受電端に設置して、線路インピーダンスの平衡をはかることを検討した。 この送電線不平衡の補償法により、新送電方式が空間利用率が高く、送受電端において各相が平衡した送電方式になることを示した。 2 エネルギー貯蔵装置の導入価値の総合評価: 近い将来電力系統への導入が予想されるエネルギー貯蔵装置について (1)二次電池等分散形貯蔵装置に対する適切な配置指標および配置アルゴリズムの確立ならびに適切な配置による送変電設備の利用率向上の定量的評価、(2)超電導マグネットと二次電池のように諸特性が相反するような貯蔵装置間の競合性の多目的評価を行ない、新しい知見を得た。 3.分散電源、エネルギー貯蔵設備の電力輸送コストを含めた評価手法について: 従来より試算に用いてきたモデル系統について、各負荷地点の日負荷変動を想定し、それに対応し得る電源ならびに送電設備とその運用を 電力系統にエネルギー貯蔵設備が導入されない場合と、された場合について算定し、エネルギー貯蔵設備の有無が、地点別受電コストとその分布に与える影響について試算した。その結果、エネルギー貯蔵設備設置の効果が明らかになった。 4.貯蔵システムと電源設備の計画に関する研究∂ 本年度は貯蔵設備の特徴である負荷追従性能を電源設備の計画に折り込む方法と評価について理論的検討を進め、また負荷がどのような追従性能を要求するか実データを分析し、その特徴を把握した。負荷追従性能は、変化負荷(朝の立ち上りなど)、サイクル負荷、パルス負荷に追従する性能に分離評価し、電源計画上どのように折り込まれるかを示した。
|