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環境中トリチウムの生体への取込みとその影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 60050011
研究種目

エネルギー特別研究(核融合)

配分区分補助金
研究機関茨城大学

研究代表者

一政 祐輔  茨城大学, 理, 助教授 (30007760)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1985年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
キーワードトリチウム / トリチウムガス / 体内取り込み / 排泄 / 線量評価 / ヒト / 飲水 / 皮膚
研究概要

トリチウムβ線のエネルギーは極めて低く生体組織中に取り込まれない限り傷害を与えるこはないことから、トリチウムの影響を評価する上で最も必要とされる研究は、その生体内への取り込みと体内動態研究である。そこで本研究班はトリチウムの生体内への取り込まれ方、生体内から生体外への排泄のされ方の実体を解明すること、さらにヒトでのトリチウム代謝研究の一環としてヒト体内のトリチウム濃度の測定に本年から着手した。以下主たる成果を要約する。
1.トリチウムガスの生体への影響評価の一つとして、生体内でのガスの酸化率が指標にされているが、それにはPinsonとLangham(1957)のデータが広く使われている。トリチウムガス投与装置を十分に検討して精度高く追試を行ったところラット体内でのトリチウムガスの水への酸化の割合はPinsonらのデータ値より約1/2〜1/3低いと結論される。(一政・秋田)
2.ラットの皮膚での水の透過速度をトリチウム水で測定したところ無傷の状態で水は13.5±8.3μg水/【cm^2】/minの速さで体内に浸透することが明らかになった。この値はDeongら(1954.)の結果ともよく一致する。これらトリチウム水の皮膚からの体内への透過速度はワセリンやニベアを皮膚に塗って低下させ得ることも明らかにした。(一政・秋田)
3.体内に取り込まれたトリチウムの積極的除去法の検討の一つとして、トリチウム水で汚染させたラットに尾静脈からリンゲル液、ブドウ糖液の点滴を行った。点滴はラットの尿排泄量を増加させて体内トリチウムの除去に著しい効果をみた。(一政・秋田)
4.有機結合型トリチウムの細胞内または組織内局在を考慮したトリチウムの線量評価を目指して基礎データが蓄積された。(斉藤・武田・新井・松原) 5.日本人の体組織自由水のトリチウムの平均濃度は 67.6±18.5pci/lであり、現在の食用肉の濃度と一致する(上野)。また日本の飲水のトリチウム濃度は9〜109pci/lである(東郷)。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Workshop Environmental and human risks of tritium Commission of the european communities. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本放射線影響学会講演要旨集 第28回大会. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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