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トリチウム水の医生物効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 60050012
研究種目

エネルギー特別研究(核融合)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岡田 重文  東京大学, 医, 教授 (70010048)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
1985年度: 20,200千円 (直接経費: 20,200千円)
キーワードトリチウム水 / 核融合 / RBE / 突然変異 / 発癌 / 発生異常 / 放射線障害 / ヒトのリスク推定
研究概要

1.トリチウム安全取扱い法。安全取扱い装置にインナーボックス (小グロブボックス)を組合せることによって、セミオープンで簡易に一回4Ciのトリチウム水が扱える。そこでのトリチウムインベントリイ(実験後のaccountableトリチウム)/(使用トリチウム総量)は98%また以上であった。呼気水曙集装置の検出限界は、2.2Bq/ml(0.17mrem)で研究者の実験前後のヒトのトリチウム摂取のスクリーニングとしてルーチン使用に適することがあきらかになった。これらは核融合でトリチウムが扱われる時に、役立つと考えられる。
2.トリチウムの生物効果のメカニズム。低濃度のトリチウムチミジンに細胞をさらしておくと、細胞が放射線に対して強くなる例がみつかった。
3.トリチウム水のRBE。RBEをきめる因子として、生物効果のターゲットの大きさがその一つであることが明らかになった。RBEはまた線量依存性を示し、ある生物系では3以上の値を示した。またトリチウムのRBEは放射線生物のLET-RBE関係にのる場合がみつかり、今後他のケースでの再確認が必要である。
4.トリチウム水の毒性、【H_2】【O_2】の問題。カタラーゼ処理するか、または再蒸留したトリチウム水を用いることでこの問題は解決された。
5.ヒトの障害モニター、末梢血淋巴球の染色体異常の個人差のあること、骨髄ステム細胞のコロニー生成能検出系の開発がおこなわれている。
6.トリチウム水によってマウスに癌が発生するが、白血病がまずおこり、ついで他の固型腫瘍がおこり、ヒトのパターンに似ていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

研究成果

(4件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] J.Radiat.Res.26-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Radiat.Res.27-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.4th Int.Conf.Environ.Mutagens. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.2nd Workshop on Tritium Radiobiol.Health Phys.NIRS-M52. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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