研究課題/領域番号 |
60060001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神田外語大学 (1988-1989) 津田塾大学 (1985-1987) |
研究代表者 |
井上 和子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (10052193)
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研究分担者 |
柴谷 方良 (柴田 方良) 神戸大学, 文学部, 助教授 (60127371)
大津 由紀雄 慶応義塾大学, 言語文化研究所, 助教授 (80100410)
野元 菊雄 国立国語研究所, 所長 (40000400)
村木 正武 獨協大学, 外国語学部, 教授 (20052201)
水谷 修 国立国語研究所, 日本語教育センター, センター長 (60088789)
奥津 敬一郎 東京都立大学, 人文学部, 教授 (40086947)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
119,700千円 (直接経費: 119,700千円)
1989年度: 19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1988年度: 20,400千円 (直接経費: 20,400千円)
1987年度: 22,200千円 (直接経費: 22,200千円)
1986年度: 26,900千円 (直接経費: 26,900千円)
1985年度: 30,700千円 (直接経費: 30,700千円)
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キーワード | 格標示 / 複雑述語 / 誤用分析 / 言語獲得 / 非言語コミュニケーション / 主題役割 / 主語と題目 / 態 / 原理とパラメータ理論 / 一般句構造文法 / 類型論 / 文法獲得理論 / 第二言語習得 / 誤用例 / 統語構造と談話構造 / 主題と主語 / 日本語の普遍性と個別性 / 統語構造 / 談話構造 / 音韻論 / 省略文 / cosc masking / error / anarysis / GB Theory / languauge / acquisition / linguistic universals / no-verbal communication / Theta rolea / voise / case marking / error analysis / Language Acquisition / parameters / syntax / Theta roles / G.B.Theory / Non-verbal communication / typology / morphology / complex predicate |
研究概要 |
1.理論:生成文法理論、一般句構造文法、言語類型論に基づき、Voice(態)の問題を幅広く研究し、主語に対する意味役割付与、統語的派生と語彙的派生の相対的関係、主題から主語への文法化の問題を中心に日本語の普遍性と個別性を説明する理論的枠組みを設定した。さらに構造認可条件に関する普遍的原理、空範疇的原理と疑問詞、数量詞移動の問題、受動文、使役文など代表的構文にたいするプロトタイプ理論など、各理論の充実に向けた研究も実った。これらの成果を基に語用論をも含めた包括的言語理論を構築し、日本語研究を基に新しい言語理論開発の可能性がでてきた。2.資料収集と分析:(1)誤用研究の文献資料からの誤用例約4000(国立国語研究所)、(2)中国人、韓国人の日本語学習者の発話資料(東京都立大学)、(3)外国人学習者の作文の誤用例(大阪大学)および言語行動様式に関するビデオ資料(名古屋大学)など、多量の資料を収集し、データベース化して、カッコ内に示した研究機関のコンピュータに入力済み。キーワードの索引作成のためのプログラムも完了しており、今後多方面での活用が可能である。上記(1)では従来の誤用研究に偏りがあること、(2)では日本人の応答形式との対照、(3)では従来の日本語研究を越えた多くの問題点の存在、(4)では談話文法と言語行動の関連づけの必要性などを明かにした、日本語の個別性の記述によって理論的研究にも資するところが大きかった。3.公開シンポジウム:言語学者、日本語研究者、日本語教育者を対象に、3回シンポジウムを開いた。理論的研究と語学教育の現場の問題とのずれが初めは大きかったが回を重ねるにつれ、両者の相互活性化が可能になり、今後も此の方向での研究協力が望まれている。4.実験:日本語学習歴ゼロの学習者に対する実験授業生成文法理論に基づく文法獲得の実験、外国人学習者にたいする言語行動実験を行い、所期の目的を達すると共に、新しい方法論をも開発した。
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