研究概要 |
中期多部門分析のための統計データバンクの作成に関して、本年度子の研究を行なった。 1.FOFデ-タバンクの作成とモデル推定の試算。資金循環勘定の各項目を説明するモデルを作成するためのデータバンクを作成した。内容は国民経済計算のストックデータを12〜16の資産項目に集計したもので、政府,家計,銀行,非金融法人の主体別の1953-83年の時系列よりなる。このデータを利用して、家計,銀行,非金融法人に対して、資産需要方程式の試算を行なった。 2.パーソナルコンピュータによる経済分析プログラムの開発。大型計算機よりデータをインプットして、パーソナルコンピュータ用の経済分析プログラムにかけるという仕事のためのものである。パーソナルコンピュータを単に大型計算機のターミナルとして利用する場合には、TSSサービス面での限界という制約を受ける。これに対し、上記のプログラムは、自由な利用環境のもとで、廉価に、経済計算が行なえる。とくに、既に開発ずみの優秀なパソコン用ソフトを利用できる点に大きな利用価値がある。 3.統計データ編集用ソフトウェアEDITの開発。多種のソース(磁気テープ,統計書,世論調査等)からのデータを編集して、データバンクを作成するためのプログラムの開発である。その特徴は、1)すべてのオペレーションが会活型である、2)キーボード入力のみならず音声入力も可能である。等多数の機能を持ち、データバンクの作成が非常に効率化されている。 4.農業部門のデータバンクの作成。世界農業モデルの日本部門のデータバンクの更新・充実を行なった。
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