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多細胞体制の形成機構-遺伝的モザイク・キメラによるクローン解析

研究課題

研究課題/領域番号 60105001
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

大沢 仲昭  東京大学, 医, 助教授 (90010090)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
1985年度: 32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
キーワードキメラ / モザイク / 細胞キメラ / DNAキメラ / トランスジェニックマウス / 胎仔培養 / 細胞系譜
研究概要

本研究班の目的を達成するために、哺乳類の細胞キメラ、DNAキメラ(トランスジェニックマウス)、および胎仔培養を用いる発生工学、ホヤおよびカエルのモザイク・キメラの応用による解析、更にコンピューターによるキメラの組織細胞パターン解析が行われた。1.哺乳類の細胞キメラとしては、(1)ヌードマウスと正常マウスのキメラ解析から、nu遺伝子は胸腺上皮細胞の誘導因子の欠損遺伝子の可能性のあること、(2)シバラーマウスと正常マウスのキメラ解析から、shi遺伝子はミエリン塩基性蛋白の欠損遺伝子であること、(3)テラトーマ好発系と稀発系マウスのキメラ解析により、テラトーマの形成には卵細胞の内因性とその発現を促がす環境の協同作業が必要であること、(4)マウスとラットの間の異種間キメラが少くとも試験管内で胚盤胞にまで発生し得たこと、などの成果が得られた。2.哺乳類のDNAキメラの研究では、(1)ヒトγ鎖遺伝子を導入したマウスで、B細胞に特異的に発現せしめるのにエンハンサーが重要であること、またマウスのクラス【II】主要組組織適合抗原の導入にも成功し、免疫学的に大きな知見を得たこと、(2)シバラーマウスに正常のミエリン塩基性蛋白遺伝子を導入し、その組み込みに成功したが、発現が不成功のためシバラーマウスの症状回善は認められないことが示された。3.マウスの胎仔培養系が確立され、唇裂をおこすCL/Frマウスと正常マウスのキメラの作成とその試験管内での検討が可能となった。4.ホヤ胚に関しては、形態学的、生化学的、および電気生理学的手法を用いて細胞系統図に新しい知見が加えられ、またカエル胚に関しては細胞キメラDNAキメラの作成が可能となり、今後の発展が期待された。5.キメラマウスの組織細胞パターンの解析がコンピューターモデルを用いて可能となり、その有用性が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] JNCI. 50-2. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Exp.ZOOL.235. (1985)

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      1985 実績報告書
  • [文献書誌] DEVELOP.BIOL.110. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] NATURE. 314. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 新医科学大系. 4A. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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